PPIHnews|12月既存店ドンキ3.4%減、ユニー0.7%減/気温高く季節商品苦戦
(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が (株)ドン・キホーテ、ユニー(株)、UDリテール(株)の3事業会社の12月業績を発表した。
■(株)ドン・キホーテ
既存店310店舗の売上高は96.6%。客数は97.3%、客単価は99.3%とともに伸び悩んだ。全327店舗の売上高は97.9%。
12月は気温が高く、冬季商品が動かなかった。また休日が2日少なかったことも来店数に響いた。一方で、年末商戦は食品など生活必需品が牽引して好調だった。
インバウンド消費は、韓国が落ち込んでいるなかで、ASEAN諸国や中国が二桁増と高い伸⻑率を記録した。
商品動向を見ると、「家電製品」部門では、スマートフォンアクセサリーや POSAカード(ギフトカードやプリペイドカード)が貢献した。「日用雑貨品」部門では、ヘアケア用品やオーラルケア用品などの日用消耗品が好調だった。また、ステンレスボトルなどの台所用品が伸⻑した。「食品」部門では、菓子類やカップ麺などのグロサリーを含む加工食品が大きく伸びて国内消費の牽引役となった。「時計・ファッション用品」部門では、冬物衣料が苦戦した一方で、嗜好品雑貨やカバン類が健闘した。「スポーツ・レジャー用品」部門では、玩具やカー用品は軟調となった反面、プロテインなどのスポーツ関連商品が堅調だった。
1月は23日(木)に「ドン・キホーテ群馬吉岡店(群馬県北群馬郡)」をオープンする。また、アジア事業を行うグループ会社PPRM(Pan Pacific Retail Management(Singapore))は15日(水)に「DON DON DONKI JEM店(Jurong East)」をオープンする。
■ユニー(株)
既存店158店舗の売上高は99.3%。客数99.4%、客単価100.0%。全162店舗の売上高は86.2%。
12月度は、「衣料品」や「住居関連品」が苦戦したが、「食品」は前年同水準だった。
商品別では「衣料品」部門は、中旬以降の高気温により、冬物のアウター、インナー、防寒雑貨が苦戦した反面、レディースのナショナルブランドや服飾品などは伸⻑した。 「住居関連品」部門は、布団、毛布やこたつなどの暖房関連が苦戦するも、ティッシュなどの紙製品、洗剤やトイレ・バス用品などの日用消耗品が好調に推移した。「食品」部門では、「悠健豚(ゆうけんとん)」や「悠然鶏(ゆうぜんどり)」といったプライベートブランドの精肉やフルーツが好調だったほか、牛乳やヨーグルトなどの乳製品も堅調だった。
■UDリテール(株)
12月はダブルネームの業態転換店として3店舗をリモデルした。