関西スーパーnews|第3Q営業収益949億円1.0%増・経常3.2%減の増収減益
(株)関西スーパーマーケット(兵庫県伊丹市、福谷耕治社長)が2020年3月期の第3四半期連結業績を発表した。
2019年4月1日~12月31日の3四半期累積の営業収益は949億2100万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は14億2300万円(3.0%減)、経常利益は16億8700万円(3.2%減)で、増収減益となった。四半期純利益は11億3100万円で1.2%の増益だ。
しかし、営業利益率1.5%、経常利益率1.8%。
3カ年中期経営計画の2年目となる2019年度は「健康経営」「生産性向上」「教育」を3つの柱に掲げ、顧客と従業員の「負」の解消を図る「ソリューション型スーパーマーケット」の実現に向けて全社を挙げて取り組んでいる。
とくに「生産性向上」では、「フィールドワークによる作業効率向上」「新ハードウェアの導入による作業合理化」「システム投入による作業種類数の削減」そして「神戸赤松台センター稼動による店舗作業削減」に取り組んでいる。AI機能「フライヤーリフター」など新たなハードウェアを導入し、作業合理化を図る。また、自動発注対象商品の品目数拡大のために実験を開始するなど、作業種類数の削減に継続して取り組む。セルフ精算レジは12月末時点で58店舗に、キャッシュリンクシステム(現金に触れずに売上金の入金とつり銭の補充が可能なシステム)は57店舗に拡がった。
さらに稼動から1年が経過した「神戸赤松台センター」は、炊飯・米飯および野菜の加工商品の品目数拡大によって、店舗作業削減を図る。また、昨年4月から開店前の集中作業軽減を目的に、(株)阪急フードプロセスに輸入豚肉5品目の加工を委託した。商品供給を開始していた供給店舗は、33店舗拡大して、合計38店舗となった。
なお4月に、阪急阪神グループの共通ポイントカード「Sポイントカード」を全店舗に導入した。
店舗の改装では、4月に川西店(兵庫県川西市)、10月に高槻店(大阪府高槻市)をリニューアルオープンした。買物環境や従業員の職場環境の整備を目的とした小改装は、3店舗で実施した。
少しずつ、着実に改善改革が進められている。