千趣会news|’19年12月期892億円21%減もコスト削減で経常利益14億円
(株)千趣会(大阪府大阪市、梶原健司社長)が2019年12月期本決算を発表した。
2019年1月1日~12月31日の売上高は、通信販売事業の事業規模を適正化したことや、(株)ベルネージュダイレクト及び(株)モバコレの連結範囲除外の影響により、891億5000万円(前年比21.3%減)だった。
しかし、通信販売事業における在庫削減や人件費適正化をはじめとした全般的なコスト削減に取り組んだことで、営業利益は7億7200万円(前年は40億6300万円の営業損失)、持分法による投資利益の計上もあって経常利益は14億1800万円(前年は42億7700万円の経常損失)となった。純利益も、固定資産売却益、投資有価証券売却益の計上などによって81億8200万円(前年は60億2700万円の純損失)だった。
カタログとインターネットを中心とする通信販売事業の売上高は613億円(29.1%減)となった。営業損失は8億0500万円(前年は56億3300万円の営業損失)と、やや改善している。
ハウスウエディングを中心とするブライダル事業は売上高206億7600万円(6.7%増)、営業利益は9億7100万円(3.3%減)だった。2019年1月に「ザ・ベイスイート桜島テラス」(鹿児島県)をオープンし、ゲストハウス数は25店舗となった。売上高は堅調に推移しているが、利益面では新店のオープンおよび「迎賓館」(大阪府)における施設のリニューアル工事に伴う費用の先行発生などによって減益となった。リニューアル後の売上高は堅調に推移している。
法人向けの商品・サービスを提供する法人事業の売上高は47億5700万円(7.8%減)、営業利益は3億5800万円(5.6%増)だった。非効率事業の見直しを行ったことにより減収となったが、構造改革による販売費および一般管理費率の低減等により増益となった。
ベルメゾン会員を中心にサービスを提供する保険・クレジット事業の売上高は5億7400万円(8.5%減)で、営業利益は3億0700万円(19.9%増)となった。
子育て支援事業、化粧品の製造販売を行うその他の事業の売上高は18億4100万円(7.3%増)だったが、子育て支援事業において新園開園に伴う費用の先行発生等により営業損失6000万円(前年は3100万円の営業損失)となった。