H2Onews|4月百貨店は80%減/巣ごもり特需でイズミヤ・阪急オアシス7%増
エイチ・ツー・オーリテイング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)が2020年4月度の業績を発表した。
(株)阪急阪神百貨店(大阪市北区、山口俊比古社長)の既存店売上高は、前年比19.5%と大きく下回った。
4月7日(火)に緊急事態宣言が発令された。それに伴い4月8日(水)以降、一部店舗を休業。その他の店舗も行政の要請に従って、食料品売場のみの営業となった。
ただし食料品売場は時短営業や土日休業などもあって、食料品売上高は阪急本店が前年比48%、阪神梅田本店が同46%、三田阪急を除く郊外店は同77%と不振だった。
一方で、従来の店舗利用顧客によるECの新規利用が増加した。化粧品や婦人バッグなどが伸び、EC売上高は前年比298%と3倍に伸長した。
基幹店の阪急本店では、3月2日(月)以降、時短営業となり、さらに緊急事態宣言発令後の4月8日以降の平日は、食料品のみの縮小営業となり、土日祝は休業した。阪急メンズ大阪は4月8日から休業した。それにより阪急本店は前年比14%、つまり86%減となった。食料品売場は、不要不急の外出を控える影響もあり前年比48%。
逆に巣ごもり特需があって食品事業の2社は好調だ。(株)イズミヤ(大阪市西成区、梅本友之社長)は107.2%、(株)阪急オアシス(大阪府豊中市、並松誠社長)は107.7%。