フジnews|第1Q営業収益734億円の減収大幅減益/衣料・テナント不振

(株)フジ(愛媛県松山市、山口普社長)の2021年2月期第1四半期は、営業収益が734億1100万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は6億8400万円(66.1%減)、経常利益は9億3000万円(58.6%減)、四半期純利益は3億4400万円(76.8%減)の減収減益だ。食料品や日用雑貨品など急激な需要の高まりがあったものの、コロナ禍のなかで大型ショッピングセンターや衣料品、テナントなどの減収をカバーするには至らず、グループでは大きなマイナスとなった。

営業利益率は0.9%、経常利益率は1.3%。

小売事業の営業収益は722億5900万円(前年同期比5.5%減)、営業利益は11億9900万円(25.5%減)。

3月にフジ小網店(広島市中区)を新設、3月にフジ砥部原町店(愛媛県伊予郡砥部町)、フジグラン山口(山口県山口市)、4月にフジグラン宇部(山口県宇部市)を改装した。また5月にフジ松山チルドセンターとフジ香川チルドセンターを移転・新設している。

3月に広島県福山市でスーパーマーケットを11店舗展開している(株)ニチエー、4月に愛媛県松山市でスーパーマーケット3店舗を運営する(株)サニーTSUBAKIを連結子会社化した。

ノンストアリテイル事業の移動スーパー「おまかせくん」は前年度同期比82.6%増と順調な成長を見せる。3月に愛媛県南宇和郡愛南町と広島県安芸郡海田町で、4月に広島県安芸郡熊野町で新たにサービスを開始し、16店舗を拠点に26台78ルートで運行する。またコロナ禍でネットスーパーの売上高は前年同期比48.8%増となり、ノンストアリテイリング事業は好調に推移した。

一方で、衣料品、テナントは、不要不急の消費自粛や店舗での長時間滞在を避ける動きが顕著となったことで、来店客数が減少。営業時間の短縮や休業もあって、衣料品売上高は前年同期比37.5%減、テナント売上高は同24.8%減と大きな減収となった。

食品製造・加工販売業、飲食業、総合フィットネスクラブ事業などの小売周辺事業は、営業収益が77億4100万円(前年同期比12.9%減)、営業損失3億5400万円(前年同期は営業利益3億2900万円)。

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