イオンnews|6月既存店売上高好調/総合スーパーも回復傾向

イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)の主要12社の6月業績が発表された。

6月は、緊急事態宣言解除に伴い臨時休業していた店舗・施設が営業再開し外出自粛も緩和されたことにより、食品や衛生用品等の生活必需品に加え、衣料や住居関連の売上げが伸長した。結果、主要スーパーマーケット各社やドラッグストアが引き続き好調に推移し、衣食住を取り扱うGMS(総合スーパー)各社も前年同月を上回った。

主力の総合スーパー(GMS)事業の既存店売上高は、イオンリテール(株)100.4%で2月以来のプラスとなった。食品以外では、在宅時間を充実させる寝具・寝装品やテーブル・キッチンウエア等を取り扱うホームファッション部門の既存店売上が115.0%と大きく伸長した。また、外出自粛の影響を最も大きく受けた衣料も、肌着・カジュアルウェアを取り扱う部門が前期比108.0%近くまで伸び、衣料部門全体では前期比7割程度だった前月との対比で、6月は20ポイント以上改善した。

イオン九州(株)107.9%、イオン北海道(株)は103.6%とともに前年を上回った。全店ベースではイオンリテールが95.6%だったが、イオン九州が104.9%。イオン北海道はマックスバリュ北海道との経営統合効果で178.7%と前年を大きく上回った。

スーパーマーケット(SM)事業のマックスバリュ(MV)3社の既存店は、すべてが前年を上回った。既存店売上高はMV東海が105.6%、MV西日本105.1%、MV九州104.3%。全店ベースでは、MV東海152.9%、MV西日本104.2%、MV九州112.0%と大幅な増収だった。

(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)の首都圏3社で構成されるユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)の既存店売上高は103.7%、全店ベースでも104.5%と前年を上回った。

ミニストップ(株)の既存店は、5月に続いて前年を下回って96.7%。全店でも96.1%と苦戦した。

ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)は既存店106.6%、全店112.2%。マスクや消毒液等の衛生用品や食品等を取り扱うドラッグストアは、6月も引き続き好調だった。

衣料品専門店の(株)コックスは、既存店93.6%、全店125.9%、靴専門店の(株)ジーフットは、既存店94.5%、全店95.7%。コックスは、全店で営業再開し、夏のセールを前倒しで実施したことにより既存店売上げも前月対比で倍増した。また、オンラインストア売上げがファッションマスクを中心に大幅に伸長した。

アミューズメント施設を運営する(株)イオンファンタジーは、既存店58.0%、全店58.4%。営業再開に伴って前月から大きく改善した。

ディベロッパー事業のイオンモールは、5月28日以降全館営業を再開し、半減していた物販専門店の売上げが前年水準まで急回復した。また、イオンモールでは、出入口への検温器設置や混雑度の表示に加えて、館内換気システムを最大限稼働させて、モール内の環境を機械的にコントロールする換気強化の取組みを開始した。

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