しまむらnews|第2Q売上高2543億円3.8%減/経常利益12.2%増
(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が2021年2月期の第2四半期の決算を発表した。
売上高2542億5300万円で前年同期比は3.8%減、営業利益が159億7600万円で11.3%増、
経常利益は163億7100万円の12.2%増、四半期純利益105億2500万円で9.5%増と、減収増益だ。
営業利益率6.3%、経常利益率6.4%。
主力のしまむら事業の売上高は1927億2200万円で前年同月比マイナス5.6%だった。巣ごもり需要が継続したことで婦人・紳士のリラクシングウェアやインテリア商品が売れ筋となった。またコロナ禍での売上げの変動に対しては、サプライヤーと連携した短期生産サイクルを活用し、在庫コントロールをきめ細かく行ったことで、在庫量を昨年よりも抑えることができた。これにより売筋商品の追加と季節商品の値下削減ができ、店舗の商品管理レベルも向上した。
広告宣伝面では、レジでの割引販売を大幅削減した。またプライベートブランド「CLOSSHI(クロッシー)」やサプライヤーとの共同開発ブランドのTシャツやパンツ「FIBERDRY(ファイバードライ)」の肌着や寝具の打ち出しを拡大してお客が楽しく選べるチラシ構成にしたり、SNSでの情報発信を強化したことにより、客数と買い上げ点数が昨年実績を上回った。上半期は1店舗開設して、店舗数は1433店舗となった。
アベイル事業でもメンズとレディースのリラクシングウェアが売れ筋となり、品揃えを強化しているベーシックなTシャツやパンツも好調だった。結果、客数と買上点数は昨年を上回った。しかし一方で、外出自粛や夏休みの短縮、夏のイベント自粛などの影響で、アウターウェアやシューズ、水着、浴衣などの季節商材は不振だった結果、売上高は235億1200万円の8.3%減となった。上半期は2店舗開設、3店舗閉店し、店舗数は318店舗となった。
バースデイ事業は玩具や衛生雑貨、レイングッズ、学用品、大物のベッドやチェアーなどが売上げを伸ばした。売上高は294億2000万円で10.6%増。上半期は4店舗開設、3店舗閉店で店舗数は298店舗となった。
シャンブル事業は巣ごもり需要を機敏に捉えた品揃えや売場づくりによって、婦人リラクシングウェアやエプロン、収納用品や衛生雑貨が大きく売上げを伸ばした。また販促面でも7月度に20周年セールをチラシで打ち出したことにより客数が昨年同期比16.3%増と大幅増加した。売上高は56億1800万円(13.1%増)。店舗数は91店舗。
ディバロ事業は外出自粛や休校、そして一部店舗の臨時休業により、婦人パンプスや紳士ビジネスシューズ、学童靴の不振が続いた。売上高は3億3900万円(14.7%減)。店舗数は17店舗。
台湾で事業展開する思夢樂事業は4~5月はコロナ禍での外出自粛と低気温の影響もあり夏物の販売が不振だった。6月以降はPBのTシャツやハーフパンツ、機能性を持たせた肌着の売行きが好調だったが、売上高25億5500万円でマイナス2.1%に終わった。
上海を中心に事業展開する飾夢楽は郊外店舗の撤退と既存店の売場面積縮小による店舗の再構築、中国現地仕入の拡大など、中国マーケットへの適合を模索していたが、新型コロナウイルス感染症で厳しい状況が続き、当期でも販売状況に改善が見られないことから、年度内に全店舗を閉店し、事業を縮小することを決定した。上半期は2店舗を閉店し、店舗数は6店舗。売上高は8600万円(54.6%減)。
これにより、台湾や上海での事業を除いた日本国内の業績は、売上高2516億1200万円(3.9%減)、営業利益161億3200万円(10.2%増)、経常利益163億3900万円(9.6%増)、四半期純利益106億9400万円(7.7%増)となった。