ライフnews|第2Q営業収益3867億円・利益3倍/ネットスーパー140%
(株)ライフコーポレーション(東京本社:東京都台東区、大阪本社:大阪市淀川区、岩崎高治社長)の第2四半期連結累計期間の業績は、営業収益が3867億3800万円(前年同四半期比9.4%増)、営業利益は169億1400万円(204.0%増)、経常利益は173億3500万円(190.4%増)、四半期純利益は117億0500万円(205.3%増)と増収増益。利益は3倍となった。
営業利益率は4.4%、経常利益率は4.5%。
新型コロナ感染拡大が広がるなか、首都圏、近畿圏という感染者が増加エリアに店舗展開しているライフは、巣ごもり・内食需要の高まりから客数が増加した。そこで顧客と従業員の安全・安心を確保する「守りの経営」に徹した。
全従業員のマスク配布、アルコール・レジの防護板などの設置で感染防止策を徹底した。販売面ではチラシ、惣菜・ベーカリーのバラ販売の中止、さらに時短営業を行った。顧客への協力も新聞全面広告や折り込みチラシで呼びかけた。店舗で感染者が発生した場合には「迅速に正直に情報を開示した」(岩崎高治社長)。これらの取り組みは顧客10万人のアンケート調査の結果からも、高い評価を得た。「安全だけでなく、安心して買物ができるという信頼感を獲得した」(岩崎社長)。
コロナ禍で学校の一斉休校や外出自粛に伴う観光客の減少で売上げ減となった生産者やメーカーの支援を行った。これらは「現場責任者が自発的に支援企画を行った。組織が成長した」と岩崎社長。一方、売上拡大に伴って人員を増強したことや、従業員への緊急特別感謝金支給、感染症対策費用等もあって販管費は増加したが、売上総利益の増加がそれらのコストを吸収した。
また、2019年から出店を始めたAmazonプライム会員向けサービス「Prime Now」の配送地域は、東京23区と都下4市、近畿圏も大阪市の16区に拡がった。56店舗で展開しているネットスーパーはコロナ禍で需要が急増し、昨対比140%の伸びを見せた。さらに7、8月は150%超となり単月で黒字化を果たしている。
上期は5月に兵庫県西宮市に西宮北口店を、8月に夙川店を出店、一方で2店舗を閉鎖した。既存店は8店舗で改装を行った。
小売事業の営業収益は3863億0200万円(前年同四半期比9.4%増)、売上高は3752億1300万円(9.5%)、セグメント利益は172億4400万円(187.5%増)。部門別売上高は、生鮮食品部門が1590億6600万円(11.8%増)、一般食品部門1654億4200万円(9.7%増)、生活関連用品部門343億0100万円9.9%増)、衣料品部門115億3800万円(13.2%減)、テナント部門48億6400万円(4.0%減)。
(株)ライフフィナンシャルサービスの営業収益は11億5600万円(前年同四半期比24.9%増)、セグメント利益は9100万円となり、前年同四半期差1億2000万円の利益改善となった。