アルビスnews|第2Q営業収益479億円11.2%増・経常利益175.2%増
アルビス(株)(富山県射水市、池田和男社長)が 2021年3月期第2四半期の連結業績を発表した。
2020年4月1日から9月30日まで6カ月の営業収益は478億8600万円(前年同期比11.2%増)、営業利益13億9300万円(285.0%増)、経常利益16億4500万円(175.2%増)、純利益9億9800万円(184.3%増)と大幅な増収増益となった。
営業利益率は2.9%、経常利益率は3.4%。
新型コロナウイルス感染症が拡大するなか、同社グループでは営業時間の短縮、来店客数平準化のための施策の実施、特売チラシの自粛、その他オペレーションの変更などを行い、リスクを適切に管理しながら、店舗営業を継続してきた。
また、第二次中期経営計画(第53期~第55期)の2期目として、経営方針「地域に根ざした一番店を創る」を実現するために、「お客様に満足していただける店づくり」「自立して考え行動できる従業員の育成」「バックシステムを活用した生産性の向上と業務改革」の各施策に取り組んでいる。
2020年6月から、移動販売事業(とくし丸事業)と販売促進ツール「アルビスアプリ」を開始した。とくし丸事業は、移動手段がないなどの理由で不便を感じている顧客の元へ移動販売車で訪問し、買物を楽しんでもらうために開始した。9月30日時点で3台の移動販売車が稼動している。
「アルビスアプリ」は、従来のチラシ広告やテレビCMなどの販売促進施策に加えて、クーポン、特売情報、オリジナルレシピ動画、イベント案内など、顧客に役立つ情報を直接かつタイムリーに提供することを目的として開始した。
主力商品の徹底した売り込みや、新型コロナウイルス感染拡大に伴う内食需要の高まりと衛生関連商品の売上げ増加のほか、前期に出店した3店舗と今期に出店した1店舗の売上げ増加、移動販売事業などの新規施策が奏功して、売上高は二桁台の増加を見せた。
一方、出店にかかわる人員の増加や従業員への慰労金支給などによる人件費の増加、売上げ増加に伴う販売費や物流費などの増加、感染拡大防止策関連費用などの各費用も増加した。それでも売上総利益の増加幅が大きかったこと、また、遊休資産などに係る減損損失1億6400万円を計上したことで、四半期純利益は大幅増となった。
店舗展開では 2020年4月、石川県小松市に「小松幸町店」を建替えオープンした。2021年2月、福井県鯖江市に「鯖江鳥羽店(仮称)」の新規出店を計画している。
店舗の改装は、2020年9月に「田上店」と「米島店」で実施した。2020年10月に「野々市三納店」、2020年11月に「アリス店」と「大島店」、2021年2月に「オレンジマートモア店」の改装を計画している。