いなげやnews|年商2659億円4.1%・経常利益177.9%とコロナ特需で好決算

(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)が2021年3月期の本決算を発表した。

2020年4月1日~2021年3月31日の経営成績は、営業収益が2659億1700万円(前期比4.1%増)、テナント収入などを除く売上高は2556億3700万円(4.2%増)の増収だ。

それに伴って、売上総利益も728億6800万円(5.3%増)と増益だった。また、販売費および一般管理費は、運送費の増加はあったものの、販促費をはじめとした各種経費の見直しによって761億6500万円(0.9%減)となった。これにより営業利益は69億8200万円(199.7%増)、経常利益は72億9000万円(177.9%増)、純利益は41億2400万円(501.7%増)と大幅な増益となった。

営業利益率2.6%、経常利益率2.7%。

スーパーマーケット事業の売上高は2117億1300万円(5.0%)、セグメント利益は56億4700万円(388.5%増)。

新型コロナウイルス感染症の流行による生活様式の変化に伴って客数は減少したが、1人当たりの買上点数、客単価が伸びて、既存店売上高は前年同期比5.3%増となった。

いなげやではina21小平鈴木町店(東京都小平市)を新規出店し、ina21小平天神店(東京都小平市)、狛江東野川店(東京都狛江市)など8店舗を改装した。

一方で、いなげやにおいて3店舗、傘下の(株)三浦屋において1店舗を閉鎖した。3月末の店舗数はいなげや133店舗、三浦屋8店舗、合わせて141店舗。また老朽化していた立川青果・生鮮センター(東京都立川市)を移設した。

ドラッグストア事業の(株)ウェルパークは売上高が433億5800万円(0.4%増)、セグメント利益は10億3800万円(16.0%増)。

コロナ禍で、衛生関連商品や食品が伸長する一方、インバウンド需要の消失や外出自粛に伴う化粧小物などの落ち込みによって、既存店売上高は前期比0.5%減となった。

スクラップ&ビルドにより所沢青葉台店(埼玉県所沢市)と宮前平駅前店(川崎市宮前区)を、調剤併設店の新所沢西口店(埼玉県所沢市)と世田谷桜丘店(東京都世田谷区)を新設した。一方で、5店舗を閉鎖した。また、既存店の活性化を引き続き推進し、川越南大塚東店(埼玉県川越市)など15店舗を改装した。3月末時点における店舗数は136店となった。

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