はるやまnews|年商385億円24%減・純損失49億円/中村宏明氏が新社長へ
(株)はるやまホールディングス(岡山県岡山市、治山正史社長)の2021年3月期は、売上高が385億2900万円(前年同期比23.8%減)の大幅な減収だ。
利益面は、営業損失36億8700万円(前年度は営業利益3億7600万円)、経常損失30億1700万円(前年度は経常利益6億3900万円)、当期純損失48億8000万円(前年度は当期純利益4億0200万円)の赤字となった。コロナ禍でビジネススーツ需要が落ち込み、かつ休業・時短営業が影響した。
同社では「健康」をキーワードとした事業展開を中心として差別化戦略を展開した。具体的には、ビジネスパーソンが健康・快適に働けるよう、「洗えるスーツ」やストレッチ性の高いセットアップスーツといった機能性の高い商品を拡充した。完全ノーアイロンの「i-Shirt(アイシャツ)」は、テレワーク時の着心地よさから、累計販売枚数は600万枚を突破した。
一方、オンラインショップの機能拡充に取り組んだ。物流体制を見直して納期を短縮し、店舗で商品を受け取りができるようにするなど、顧客の利便性を高めることに取り組んだ。
3店舗を新規出店した一方で、22店舗を閉店したことで、3月末の総店舗数は445店舗。
同社では6月29日付で社長が交代する。新社長には、はるやま商事(株)代表取締役社長執行役員の中村宏明が就任する。治山正史社長は代表権のない取締役会長に退く。
■中村宏明(なかむらひろあき)氏Profile
1963年9月13日生まれ 58歳
出身地/東京都
略歴/
1987年3月 成蹊大学法学部法律学科卒業
1987年4月 (株)アオキインターナショナル(現株式会社AOKIホールディングス)入社
2011年6月 同社常務取締役グループ業務改革担当
2011年8月 同社取締役
2014年1月 同社常務取締役
2018年6月 同社取締役副社長(2018年9月辞任)
2021年4月 はるやま商事(株)代表取締役社長執行役員(現任)