しまむらnews|第1Q売上高1426億円・営業利益は130億円は過去最高益
(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)2022年2月期第1四半期は、売上高が1425億3900万円(前年同期比33.2%増)、営業利益130億1900万円(前年同期は営業損失12億8100万円)、経常利益132億9900万円(前年同期は経常損失10億9200万円)、四半期純利益88億7500万円(前年同期は四半期純損失12億2100万円)。
昨年は新型コロナによる緊急事態宣によって赤字を余儀なくされたが、3~5月期では過去最高益を確保した。
営業利益率9.1%、経常利益率9.3%と依然、高い水準を堅持している。
しまむらグループは2021度のグループ統一テーマを“リ・ボーン1stステージ「再生と進化」”として、商品力と販売力の強化を推し進めている。また、将来のEC事業の基盤整備に向けて、サービスの拡充と物流の効率化など各事業での展開についての準備を開始している。
主力のしまむら事業の売上高は前年同期比34.0%増の1054億8400万円。自社開発ブランド(PB)やサプライヤーとの共同開発ブランド(JB;Joint Development Brand=JB)の展開が拡がったことで、売場・販促との連動が効果を発揮した。また、売れ筋商品を短期間で追加生産して再投入するなど、サプライヤーと連携した短期生産サイクルを拡大したことが売上増加と効率的な在庫コントロールにつながり、値下げ削減も進んだ。2店舗を開設、5店舗を閉店し、店舗数は1427店舗。
アベイル事業は38.5%増の132億2100万円。2店舗を開設、2店舗を閉店して315店となった。レディースではチュニック丈のブラウスなどの夏物トレンド商品が売上げを伸ばし、コーディネートするバッグや帽子などの服飾雑貨も好調だった。さらに新規JBを3ブランド立上げて、売場と販促でアピールした。また今期から部門を新設したインテリアでは、キャラクター商品が売上げを伸ばした。
バースデイ事業は27.8%増の191億6200万円。2店舗を開設し、300店。季節商品の前倒し展開によって夏物が好調に推移した。中でも「teteatete(テータテート)」や「futafuta(フタフタ)」などの主力JBが売上げを伸ばした。またディズニーなどのキャラクター商品は、アウター衣料・実用品ともに売れ筋となり、入園入学用品やスイム関連商品も特設売場の設置によって好調だった。
シャンブル事業は31.9%増の32億9900万円。1店舗を開設し、店舗数は96店。JBのブランディング強化によって、アウター衣料と雑貨の各ブランドが好調に推移し、家ナカ需要に対応したインテリアや調理・収納用品も売上げを伸ばした。またミッフィーなどキャラクターのオリジナル商品がキッチン・ランチ用品で売れ筋となり、春の新生活や母の日向けのギフト対応商品も好調だった。
ディバロ事業は40.3%増の1億8000万円。1店舗を閉店し、店舗数は15店となった。婦人・紳士スニーカーが売上げを伸ばし、昨年はコロナ禍で不振だった婦人パンプスや紳士ビジネスシューズも機能性強化などで復調した。また入園入学シーズンに品揃えを強化した子供スニーカーと学童靴も好調だった。なお事業のリスタートとして、5月から服飾雑貨の展開を全店で開始した。
なお台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は前年同期比3.6%増の3億400万ニュー台湾ドル(11億9200万円)。45店舗を展開する。