フジnews|第2Q営業収益1581億円2.4%・経常利益30.7%の増収増益

(株)フジ(愛媛県松山市、山口普社長)が 2022年2月期第2四半期の決算を発表した。

3月1日~8月31日の連結期間の業績は、営業収益1581億2500万円(前年同期比2.4%増)、営業利益33億0500万円(28.2%増)、経常利益46億6300万円(30.7%増)、四半期純利益29億9900万円(39.3%増)の増収増益だ。

引き続き、お客および従業員の安全・安心の確保に注力するとともに、コロナ禍で続く巣ごもり需要、非接触の傾向、「3密」回避など定着しつつある新しい生活様式への対応を推し進めた。また、商品管理を徹底し、廃棄ロスや在庫の削減に取り組んだ。加えて、前期コロナ禍による需要変化により業績が悪化した飲食業を始めとする子会社においては、事業構造の再構築を進めた。

営業利益率は2.1%、経常利益率は2.9%。

小売事業の営業収益は1556億4100万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は27億5900万円(14.3%減)。

中核事業と位置付けるスーパーマーケット事業は、コロナ禍での需要変化への対応を継続するとともに、競争力強化を目的とした安さの訴求に注力したことで、売上高前年同期比2.3%増と堅調に推移した。

フジではより安全で利便性の高い「最新店舗」づくりを目指し、新規出店と既存店の活性化による成長と拡大を進めており、それを支えるためのサプライチェーンの整備やデジタル化の推進に取り組んだ。

衣料品は、新しいニーズに合わせた売場の拡縮などに取り組むことで販売効率を高め、商品展開期間を短縮することで在庫の削減を図った。

しかし、新規感染者数の大幅な増加に伴う外出自粛や、大型ショッピングセンターの一部での営業時間の短縮や週末休業の影響によって客数が伸び悩み、アパレルや飲食店を中心としたテナントでは回復が遅れている。衣料・住関連品の売上高前年同期比0.2%減、テナント売上高前年同期比4.1%増となった。

3月にフジ古市店(広島市安佐南区)を、7月にフジ戸坂店(広島市東区)を新設、4月にフジグラン東広島(広島県東広島市)、6月にはピュアークック己斐上店(広島市西区)の改装を実施した。2020年夏から1年をかけて大規模なリニューアルを実施しているエミフルMASAKI(愛媛県伊予郡松前町)では、7月に別棟アミューズメント施設がオープンし、2020年夏から1年をかけて進めてきた大規模リニューアルの全工程が完了した。

ノンストアリテイル事業では、地域の高齢化やEC利用の拡大を背景に、移動スーパー「おまかせくん」は事業を拡大しており、4月にフジグラン新居浜(愛媛県新居浜市)とフジグラン三原(広島県三原市)、7月にフジグラン山口(山口県山口市)、8月にフジグラン神辺(広島県福山市)とフジグラン川之江(愛媛県四国中央市)で新たにサービスを開始した。8月末時点で合計23店舗を拠点に40台120ルートでサービスを提供している。

一方で、ネットスーパーとネットショップでは、長く安定的なサービスを提供するため、利便性の向上や損益の改善を目指して事業の再構築を進めている。ネットショップ売上高前年同期比53.3%減、ネットスーパー売上高前年同期比10.7%減。移動販売は売上高前年同期比27.2%増となった。

食品製造・加工販売業、飲食業、総合フィットネスクラブ事業などの小売周辺事業は、営業収益177億8500万円(前年同期比7.2%増)、営業利益6億3800万円(前年同期は営業損失3億6100万円)。

通期は、営業収益3200億円(1.5%増)、営業利益67億円(12.0%増)、経常利益86億円(7.3%増)、当期純利益51億円(22.0%増)を見込む。

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