ヤマダnews|第1Q売上高3759億円1.9%減・経常利益39.1%減の減収減益
(株)ヤマダホールディングス(群馬県高崎市、山田昇会⻑兼社⻑CEO)が2023年3月期第1四半期の決算を発表した。
4月1日~6月30日の業績は、売上高3758億5900万円(前年同期比1.9%減)、営業利益122億6300万円(42.8%減)、経常利益144億4000万円(39.1%減)、四半期純利益146億8000万円(15.7%減)の減収減益となった。
営業利益率3.3%、経常利益率3.8%。
今年度は「YAMADA HD 2025 中期経営計画」スタートの年として、①店舗開発の積極的推進、②Eコマースの強化推進、③SPA商品の積極的開発、④各事業会社別 課題の目標設定で目標達成を図る、の4つの重点施策を実行することにより、継続した増収増益体制を構築していく。
第1四半期は、前年度より継続している一過性の巣ごもり需要反動減、物価上昇に伴う消費者マインドの低下などによって減収となった。利益については、従来から進めている「企業体質強化経営改革」による売上総利益(率)の向上に取り組んだものの、一部製品の供給不足や前期の半導体不足懸念対策の先行仕入反動による仕入高の大幅減少に伴う粗利高の減少、物価上昇等に伴う販売管理費の増加によって減益となった。
ヤマダホールディングスでは「たのしい。くらしをシアワセにする、ぜんぶ。」をストアコンセプトにした体験型店舗「LIFE SELECT」に注力している。新フォーマットは家電、家具・インテリア、生活雑貨、リフォーム、おもちゃ等、暮らしのあらゆるモノが揃う、地域最大級品揃えの店舗。また、目的別来店性を向上させるため、インターネットと店舗が融合したYAMADA Web.com店やアウトレット・リユース商品を揃えたアウトレット店舗の開発にも取り組んでいる。
eコマースについては、自社ECサイトの刷新やテレビショッピング、LIVEコマース販売などの販路拡大による強化を図っている。SPA商品については、新たに折り畳み式リビング扇風機や換気機能付きエアコンなど、顧客の声をダイレクトに活かした商品を発売し、好調に推移している。
中心的事業であるデンキ事業の売上高は3148億6800万円(2.8%減)、セグメント利益は126億7400万円(41.1%減)。リフォーム、家具・インテリアは順調に売上げを伸ばしたものの、巣ごもり需要反動減、消費者マインドの低下などの要因によって減益となった。
住建事業の売上高は、564億4100万円(2.1%増)、セグメント損失1億6000万円(前年同期はセグメント損失6億6000万円)となった。売上高は、前年の受注増加分が完成引き渡しを迎えて好調に推移したが、ウッドショックに伴う住宅資材高騰の影響もあって赤字となった。
海外店舗を含む6月末店舗は、5店舗の新規出店で、直営店舗数1020店舗(ヤマダデンキ直営996店舗、その他連結子会社24店舗)となり、FCを含むグループ総店舗数は1万2121店。
通期は、売上高1兆6940億円(4.6%増)、営業利益739億円(12.5%増)、経常利益800億円(7.9%増)、当期純利益519億円(2.7%増)を見込む。