コナカnews|年商632億円・赤字幅縮小/オーダー事業好調

(株)コナカ(神奈川県横浜市、湖中謙介社長)の2022年9月期決算を発表した。

売上高631億7400万円(前年同期は585億8400万円)、営業損失は(株)サマンサタバサジャパンリミテッドの営業損失20億2100万円を取り込んだ結果、32億5500万円(前年同期は営業損失78億2500万円)、経常損失は21億9300万円(前年同期は経常損失65億1600万円)、親会社株主に帰属する当期純損失は32億3100万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失19億3800万円)だった。

同社は「収益認識に関する会計基準」等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用している。この結果、前第2四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なるため、増減額および前年同四半期比(%)は記載していない。

主力となるファッション事業は、月次の売上高と客数が期を通じて前年同月を上回り続け、とくに第3四半期以降は回復の足取りが力強くなった。まだ全社的には、コロナ禍以前の2019年9月期の業績にまではおよばないものの、この間のオーダースーツ市場の成長に後押しされ、同社でもオーダー事業が業績改善を牽引している。

「DIFFERENCE」では、国内に構築した生産背景を強みに安定的な供給を続け、未出店地域を中心に百貨店への出店を進めるとともに高級生地の取扱高も増加させるなど、新規顧客を増やしながら客単価も向上させた。また、「コナカ」「フタタ」および「SUIT SELECT」では、冠婚葬祭や各種イベントの再開を受けてフォーマルウェアの売上げが好調に推移し、業績を底支えした。この結果、(株)サマンサタバサジャパンリミテッドの当連結累計期間(2021年9月1日から2022年8月31日)を含め、売上高は606億1900万円(前年同期は560億4400万円)となった。

フードサービス事業は、かつやの新メニューやメディアと連動した販促活動の効果等により、ほぼ計画通りに推移し、売上高は17億1300万円(前年同期は17億1100万円)となった。

教育事業の売上高は8億4100万円(前年同期は8億2800万円)となった。

グループの9月末の店舗数は761店舗。サマンサタバサグループで9店舗、フタタを1店舗、SUIT SELECTを5店舗、DIFFERENCEを4店舗、縁を2店舗、コペルプラスを1店舗、合計22店舗を新規出店した。一方、期間満了や移転などで37店舗を退店した。

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