天満屋ストアnews|第3Q営業収益89億円減・経常利益6.8%減の減収減益
(株)天満屋ストア(岡山市北区、野口重明社長)が2023年2月期第3四半期の決算を発表した。
2022年3月1日~11月30日の連結業績は、営業収益427億4000万円(前年同期は497億6000万円)、営業利益16億5300万円(前年同期比7.3%増)、経常利益16億8900万円(6.8%減)、四半期純利益10億3100万円(8.6%減)だった。
なお、今期首から「収益認識に関する会計基準」等を適用しているため、営業収益は89億2500万円減少している。
営業利益率は3.9%、経常利益率ともに4.0%。
小売事業の営業収益は381億1500万円(前年同期は457億4500万円)、営業利益は14億9200万円(前年同期比14.2%増)。なお、収益認識会計基準等の適用により、当期の営業収益は88億3400万円減少した。
食料品は昨年の内食需要の反動や原材料価格高騰を受けた相次ぐ値上げによる影響を受けた。衣料品・生活用品については人流回復や政府の経済施策による旅行ニーズの高まりなどによる販売が伸びたものの、来店客数が伸び悩むなど依然として厳しい状況で推移している。
こうしたなか、短時間や非接触での買物ニーズに合わせたスマートレシートの導入やキャッシュレス決済の推進、ネット販売の拡大に注力した。また、スーパーハピープライスによるEDLP(低価格戦略)の強化やシンプルでわかりやすい曜日販促及びハピーカードの新販促に取り組んだ。
2022年3月に総社溝口店(岡山県総社市)を全面改装した。また、高梁店(岡山県高梁市)にホームファニシングストア「ニトリ」を、4月に岡南店(岡山市南区)に生活雑貨専門店「ロフト」を、7月にマタニティ&ベビー・キッズ専門店「アカチャンホンポ」を、11月に岡北店(岡山市北区)に衣料品・生活雑貨・食料品販売の「無印良品」を導入するなど既存店舗の活性化に努めた。
さらに、4月に出資した(株)まちケア(岡山県倉敷市)と連携し、10月には地域貢献事業として5店舗に災害対応型自動販売機を設置するなど新たな取り組みを始めた。