キャンドゥnews|年商737億円・経常利益4.6億円/出店拡大
(株)キャンドゥ(東京都新宿区、城戸一弥社長)が2023年2月期の本決算を発表した。
2021年12月1日~2022年11月30日の業績は、売上高737億1600万円、営業利益3億9000万円、経常利益4億6400万円、当期純損失1億7500万円と赤字決算となった。
23年2月期(15カ月決算)が決算期変更のため、対前年同期比の記載はない。
キャンドゥグループは2022年1月5日にイオン(株)の子会社となった。イオングループとの協業によるシナジーを最大限発揮するため、「販路の拡大」「商品・ブランドの差別化」「企業価値の向上」を掲げ、顧客満足の最大化に取り組んでいる。
商品・ブランドの差別化は、「新しい生活様式に対応する商品」「環境に配慮した商品」「他価格帯商品の拡充」等の商品開発とともに、POSデータを活用し個店ごとの品揃えと在庫量の最適化を推進している。また、SNS等を活用したマーケティングや情報発信力を活用し、事業領域を拡大した。
売上高に対する原価率は、他価格商品の拡充による原価の低減や、価格維持に努めるための取り組みを続けたことで、62.3%となった。
企業価値の向上については、イオングループとのシナジー創出およびデジタルシフトへの推進による収益性を図るため、利便性向上を目的としたWAON・AEON Pay導入による「イオン生活圏における“つながり”の創出」を順次進めている。また、什器・備品などをイオングループと共同仕入れをすることによる、出店コストや設備管理コストなどの低減も計画している。
出店戦略では、直営店(商業施設・路面店)、委託店(既存大手取引先)を中心に出店を加速させた。その結果、新規出店数は142店(委託店を含む直営99店舗、FC43店舗)、退店が70店舗となり、店舗数は72店増加した。
これにより、11月末の店舗数は1252店。内訳は直営店舗836店、FC店舗409店、海外FC店舗7店。