近鉄百貨店news|第3Q売上高766億円10.6%増・経常損失7000万円
(株)近鉄百貨店(大阪市阿倍野区、秋田拓士社長)の2023年2月期第3四半期は、売上高が765億8700万円(前年同期比10.6%増)となり、営業損失は4億3300万円(前年同期は営業損失26億7400万円)、経常損失は雇用調整助成金などを営業外収益に計上したことにより7000万円(前年同期は経常損失20億6300万円)、そして四半期純利益2億7200万円(前年同期は四半期純損失16億6600万円)だった。
2021年4月に策定した中期経営計画(2021~2024年度)では「くらしを豊かにする共創型マルチディベロッパーへの変革 百“貨”店から百“価”店へ」をコンセプトとしている。これに基づき構造改革をさらに加速させ、新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいる。
百貨店事業の売上高は634億9200万円(前年同期比13.3%増)、営業損失10億2600万円(前年同期は営業損失31億2300万円)だった。百貨店業では、中期経営計画の基本方針のひとつである「百貨店の強みの収益事業化」を推進するため、フランチャイズ事業の強化に積極的に取り組んでいる。
11月2日には奈良店に、食品からアパレルまで幅広い品揃えのライフスタイル雑貨ショップ「ハンプティーダンプティー」を、16業種目の新業態としてオープンしフランチャイズ事業の強化を図った。また、新しいビジネスモデルとして「スクランブルMD」をあべのハルカス近鉄本店で「Salon de GATE(サロンドゲート)」として展開したことに続き、奈良店でも「ハンプティーダンプティー」「北海道どさんこプラザ 奈良店」「フルフルール」を婦人服中心のフロアに展開して「スクランブルMD」を実現した。
前年の緊急事態宣言下での大阪府下の店舗臨時休業の反動増と、外商売上げや免税売上げが好調に推移した。