アクシアルnews|第3Q売上高1925億円3.7%増/経常91億円0.9%増
アクシアルリテイリング(株)(新潟県長岡市、原和彦社長)が2023年3月期の第3四半期決算を発表した。売上高は1925億6700万円(前年同期比3.7%増)、営業利益86億6800万円(1.3%減)、経常利益91億1200万円(0.9%増)、四半期純利益が60億5300万円(0.6%増)だった。営業利益率は4.5%、経常利益率は4.7%。
同グループはスーパーマーケットの「原信」「ナルス」「フレッセイ」の経営を事業主体としている。
売上高については新規出店による店舗数の増加、商品・原材料等の仕入れ価格上昇の影響、早い梅雨明けによる気温の上昇、行動制限の緩和による人流回復による増加で第3四半期累計期間としては過去最高となった。
営業利益については顧客の家計負担増加に対応した販売価格への転嫁抑制のため売上総利益率の微減となったことや電気料金や各種資材の大幅な値上げや新規出店による投資費用の増加で減少となった。物価上昇による営業費用の増加に対して、全社各部署でさまざまな対策を講じている。
既存店増減率は1.6%増。内訳でみると客数は夏場の猛暑や年末年始の帰省増加もあって0.4%増、客単価は買上げ点数は減少したが、一品単価の上昇もあって1.2%増、買上げ点数はまとめ買いや内食需要の動向が緩んだことで1.0%減、一品単価は生鮮品全般の相場が若干高めに推移したことや仕入れ価格上昇による販売価格改定により3.1%増となった。
出店についてはフレッセイ朝日町店(4月)、原信安曇野店(5月)、フレッセイ朝倉店(10月)。建て替えでは原信古正寺店(10月)、フレッセイ館林美園店(12月)を実施した。退店はフレッセイ沼田ビバタウン店(9月)、フレッセイ富士見店(11月)。
ECの取り組みとしては原信が3店舗で新潟県内への発送を実施している。フレッセイが群馬県内全域を対象に1店舗のネットスーパーを開始した。また新たなチャネルとして原信南万代店が新潟県内で初めてとなる「Uber Eats」を活用した宅配サービスを開始した。
8月の豪雨災害では原信荒川店が浸水の被害を受けたが、6日後の営業再開、12月には新潟県各所の豪雪による物流体制の機能不全による店舗営業支障も生じたが、約2週間での復旧体制を整えるなど地域の社会インフラとしての貢献意識の高さ、危機管理対応能力を発揮した。