平和堂news|営業収益4156億円・経常利益130億円/経常利益率3.1%

(株)平和堂(滋賀県彦根市、平松正嗣社長)が2023年2月期の本決算を発表した。連結業績は、営業収益4156億7500万円、営業利益112億7900万円、経常利益130億6900万円、純利益75億1600万円。今期の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用している。

2023年2月期の売上高は、収益認識会計基準等を適用した後の数値となっているため、前年同期との増減額および前期比(%)は記載していない。

営業収益対営業利益率は2.7%、同経常利益率は3.1%。小売事業の営業収益は3949億1600万円(前年同期4205億2100万円)、経常利益は127億8700万円(162億9200万円)となった。

グループ中核企業の平和堂は、食品の堅調な販売と前期の営業時間短縮・休業反動により衣料品の販売は増加したが、光熱費の増加、集客のための販売促進費の増加、投資増加による一時費用の発生により減益となった。

単体の売上高では前年比100.9%、客数98.7%、客単価102.2%。特定曜日の販促で来店が集中する一方で客数減少となった。

期中の店舗投資としては3月には(株)ビバホームの大型商業施設であるスーパービバホーム一宮店の1階フロアに平和堂ビバホーム一宮店(愛知県一宮市売場面積691坪)を開設した。

既存店活性化として、アル・プラザベル(福井県福井市)、アル・プラザ長浜(滋賀県長浜市)、アル・プラザ高槻(大阪府高槻市)、アル・プラザ近江八幡(滋賀県近江八幡市)、アル・プラザ野洲(滋賀県野洲市)、フレンドマート菩提寺店(滋賀県湖南市)、アル・プラザ八日市(滋賀県東近江市)、東海・日野店(岐阜県岐阜市)、アル・プラザ敦賀(福井県敦賀市)、フレンドマート深江橋店(大阪府大阪市)、アル・プラザ金沢(石川県金沢市)、フレンドマート長岡京店(京都府長岡京市)、フレンドマート.D小柿店(滋賀県栗東市)において売場の改装を実施し、商圏特性に合わせた品揃えや売場展開の変更、非食品売場面積の適正化を実施した。

その他、直営のコスメ専門店「CoCoRoPlus」6号店をららぽーと堺に出店した。滋賀県でスーパーマーケットを展開する(株)丸善は競合環境の激化と光熱費の増加によって、減収減益となった。書籍販売やCD・DVDの販売レンタル業とフィットネス事業を展開する(株)ダイレクト・ショップは、レンタル事業・書籍販売事業の不振によって減収し、赤字の幅が拡大した。

小売周辺事業の営業収益は64億2500万円(62億1700万円)、経常利益は10億5000万円(10億0500万円)となった。惣菜・米飯および生鮮品の製造加工を営む(株)ベストーネは、小売事業の惣菜販売が好調に推移して増収したが、水光熱費と原価高騰により減益となった。またビル管理事業を営む(株)ナショナルメンテナンスは、施設保全業務の増加と不採算物件の見直しで増収増益となった。その他事業の営業収益は143奥3300万円(130億0100万円)、経常利益は3億8300万円(1億3800万円)。外食事業を展開する(株)ファイブスターは、前期にレストラン事業が行動制限の解除による客数増に増収と生産性改善に努めたことで増収増益となった。

同じく外食事業を展開する(株)シー・オー・エムは、主力のフランチャイズ契約しているケンタッキーフライドチキンが堅調に推移し、増収増益となった。

今期は新デリカセンターを5月に稼働。延床面積を2.3倍、生産能力を1日当たり12万8000パックと現行より倍増させる。また、2022年9月より進めている新型POSレジを2024年2月にかけて全店導入を進める。今期で18億3400万円、来期で32億9200万円の投資となるが店舗MHでレジ業務40%弱削減を見込む。

店舗への投資は大型投資ではアル・プラザ草津、ビバシティ彦根などの旗艦店クラスの改装を予定している。特にビバシティ彦根ではロフトなどの専門店導入はじめ、食品、衣料品全般にライフスタイル提案売場に再編することで29億円の大型投資となる。

なお来期(2023年2月期)は、グループ営業収益は4200億円、営業利益は290億円、経常利益360億円、親会社株主に帰属する純利益は20億円の増収減益を見込む。

平松社長は「既存業務のMH削減で新しいMDに振り向けること。30~40代ファミリーにマッチしたMDの強化に向けて、これからの2、3年は投資を優先させる時期。成果はその後に出る」と語った。

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