コーナン商事news|年商4390億円・営業利益率5.0%も販管費増で増収減益
コーナン商事(株)(大阪市淀川区、疋田直太郎社長)の2023年2月期業績は、営業収益が4390億2400万円(前年度4412億2200万円)となり、営業利益は220億1900万円(同257億8800万円)、経常利益は207億3200万円(同242億0600万円)、純利益は132億3500万円(同155億9000万円)だった。売上高は好調なPRO業態と新規出店の上積みもあり増加したが、円安などに伴う粗利益率の減少と新規出店、水道光熱費の上昇などから販売費及び一般管理費は1537億0400万円(同1502億2500万円)となり減益だ。
営業利益率は5.0%、経常利益率は4.7%。
既存店売上高の前年比は、年間累計で1.1%減だったものの、業界平均値の2.3%減を上回っている。外出制限撤廃、旅行支援、物価上昇による消費マインドの冷え込みによって客数は減少傾向にある。また円安の進行や原材料費の高騰を踏まえた売価の見直しによって客単価は逓増に終わった。
業態別にみると、ホームセンター業態は売上高が客数減を主因として減少した。粗利益率は円安の進行や原材料の高騰などに伴う輸入コストの増加により低下。それに伴い営業利益率も低下した。
PRO業態の売上高は、顧客ニーズを捉えて堅調を維持した。粗利益率も価格の見直しにより上昇し、営業利益率も引き続き上昇している。建デポ業態は新規出店に加え、既存店の改装やPB商品の導入効果などによって、売上高、粗利益率とも堅調に推移した。
子会社のビーバートザンは2023年3月1日に吸収合併している。今後、売場改装などを通じて改善を進めていく方針だ。コーナンベトナムは新規出店に加え、前年ロックダウンからの反動もあり、売上げ、粗利益率ともに大きく回復している。
22年度はホームセンターコーナン12店舗、コーナンプロ12店舗、CAMP DEPOT3店舗、ビーバープロ1店舗、KOHNAN VIETNAM3店舗、建デポ6店舗を出店した。ホームセンターコーナン1店舗、建デポ2店舗を閉店したため、2月末の店舗数は536店舗。内訳はホームセンターコーナン319店舗、コーナンプロ114店舗、CAMP DEPOT9店舗、ホームセンタービーバートザン6店舗、ビーバープロ5店舗、KOHNAN VIETNAM11店舗、建デポ直営店69店舗・FC店3店舗。