ファストリnews|第2Q売上げ1兆4674億円・営業利益16%増の過去最高
(株)ファーストリテイリング(山口県山口市、柳井正会長兼社長)が第2四半期(20292年9月1日~2023年2月28日)連結業績を発表した。
売上収益は1兆4673億5000万円(前年比20.4%増)、営業利益が2202億6300万円(16.4%増)と業績予想を上回って大幅な増収増益となり、過去最高の業績を達成した。四半期利益は、金融損益に受取利息などネットで102億円のプラスを計上した結果、1533億9200万円(4.5%増)の増益。
営業利益率は15.0%。
国内ユニクロ事業は、売上収益が4951億円(11.9%増)、営業利益は673億円(1.6%減)。既存店売上高は第2四半期3カ月間に冬物商品の販売が好調に推移したこともあり、10.0%増。またタックワイドパンツなどの春物商品、感動ジャケット、感動パンツ、シャツなどの新生活需要にマッチした商品の販売も好調だった。ただし急激な円安による調達コストの上昇により、粗利益率が2.2p低下し、若干の減益となった。
海外ユニクロ事業の売上収益は7552億円(7.3%増)、営業利益は1226億円(22.2%増)。東南アジア・インド・豪州地区、北米、欧州が大幅な増収増益となった。グレーターチャイナは、第1四半期に新型コロナの影響を受け、上期は減収減益。ただし、1月以降販売が好調で、第2四半期3カ月間は増益と業績が回復傾向にある。同社では「グローバルでLifeWearへのニーズが高まり、本格的な成長フェーズに入っている」とみている。
ジーユー事業の売上収益は1455億円(18.5%増)、営業利益は130億円(39.2%増)。品番数を絞り込み、シーズン後半までマストレンド商品の数量を準備した結果、既存店売上高は大幅な増収となった。
グローバルブランド事業の売上収益は702億円(19.1%増)、営業利益は1億円(85.3%減)。セオリー事業は大幅な増収も減益。コントワー・デ・コトニエ事業は減収、赤字幅がやや拡大している。
2023年8月期の連結業績予想は、上期の業績の上振れを反映し、売上げで300億円、利益で100億円の増額と修正し、売上収益2兆6800億円(前期比16.5%増)、営業利益3600億円(21.1%増)、当期利益2400億円(12.2%減)を見込んでいる。