良品計画news|第2Q営業収益2833億円16%増・先行投資で営業利益減

(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)の2023年8月期第2四半期業績は、営業収益が2833億3000万円(前年比15.9%増)、営業利益が101億7700万円(46.0%減)、経常利益が105億9600万円(48.5%減)、四半期純利益が73億5800万円(50.2%減)と増収減益だ。

営業利益率3.6%、経常利益率は3.7%。

営業収益は、国内と中国大陸における既存店の売上げが苦戦した。ただし新規出店数の増加から増収となった。一方、急激な円安および原材料の高騰に伴う仕入れ価格の上昇により、営業総利益が伸び悩んだ。また出店強化に伴う先行経費の増加から、営業利益は減益となった。

2月末の無印良品(ライセンスドストアを含む)の店舗数は国内535店舗、海外609店舗の計1144店舗。国内では、スーパーマーケットとの隣接店を中心に44店舗を出店した。通期の出店計画は79店舗としている。また海外では、中国大陸、タイ等に35店舗を出店。

国内事業の営業収益は1679億7800万円(11.5%増)、セグメント利益は2億4400万円(97.3%減)。既存店売上げは生活雑貨の販売不振が響き、前年実績を下回ったが計画通りの進捗。

海外事業は東アジア事業、東南アジア・オセアニア事業、欧米事業の3事業に分かれる。

東アジア事業の営業収益は820億3300万円(14.8%増)、セグメント利益は138億4800万円(18.2%増)の増収増益。中国では2023年1月以降、経済活動が本格的に再開し、売上げが回復している。

東南アジア・オセアニア事業の営業収益は153億8100万円(62.8%増)、セグメント利益は24億8300万円(183.7%増)と大幅な増収増益。現地の文化や気候に合わせて独自に開発したアセアン向けの商品が支持を得た。

欧米事業の営業収益は179億3600万円(38.0%増)、セグメント利益は18億2000万円(前期は7300万円のセグメント損失)。北米、欧州ともに売上げが伸長して、黒字転換した。とくい北米は店舗運営力の強化を図ったことで、業績が好調に推移した。

良品計画では上期の計画未達を踏まえて通期業績を修正している。営業収益は当初予想と変わらずに5850億円とするも、営業利益300億円、経常利益297億円、純利益186億円と引き下げる。ただし下期は増益の見通し。

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