ジーフットnews|年商657億円・経常損失50億円/赤字幅縮小

(株)ジーフット(東京都中央区、木下尚久社長)は、2023年2月期の本決算を発表した。

売上高は656億9500万円、営業損失は48億0400万円(前期は営業損失66億4800万円)、経常損失は50億0400万円(前期は経常損失68億200万円)、当期純損失は55億2300万円(前期は71億4200万円)となり赤字幅は縮小した。

期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しているため、売上高については増減額および前年同期比(%)は記載していない。

同社グループでは、新型コロナウイルス感染症の影響で毀損した自己資本の増強と、安定した財務基盤による経営基盤の再構築を実現させるべく、同連結会計年度より4カ年(2023年2月期~2026年2月期)の事業再生に取り組んでいる。

初年度となる同連結会計年度では、経営基盤の再構築を方針に掲げ、不採算事業・不採算店舗の整理による足元の止血と、現状の厳しい環境下でも利益をあげている店舗の改装による、アスビーブランド統一で、経営資源の集中を図り、確実な事業収益力の回復に向けた取り組みを進めた。

採算事業・不採算店舗の整理では、今後利益が見込めないと判断した72店舗を退店した。新規出店と店舗改装では、アスビー天王町店(神奈川県)等、3店舗の新規出店と、アスビー市川妙典店(千葉県)、アスビー板橋店(東京都)、アスビー茨木店(大阪府)等、32店舗の改装を実施した。

アスビーブランド統一については、地域の顧客情報に基づいた品揃えや接客販売重視のオペレーション等により、改装前に対し好調な実績で推移している。今後はこの成果をさらに確実にかつ迅速に推進すべく、取り組みの加速化を図っていく。

2月末の同社グループの店舗数は711店舗。(ジーフット単体では704店舗)

一方、既存店舗については、行動制限緩和による客数の回復と、店舗特性に応じて細分化させた品揃えによる売上拡大を計画した。しかしながら、新型コロナ第7波の影響等により客数が当初想定から大きく乖離、売上高減少による荒利高の減少を招いた。

販売費および一般管理費を、営業継続店舗の賃料減額や間接部門のコスト削減の取り組み等により、前年同期実績より23億9200万円削減したが、荒利高の減少を補うまでには至らなかった。

このような状況を踏まえ、前期に策定した事業再生計画をさらに確実にかつ迅速に推進し、また、財務基盤の安定化のため運転資金の確保を行うべく、2022年10月5日、イオンに対して資金面や事業面の経営支援の要請を行い、イオンと協議・交渉の結果、イオンより資金借入れを行うこととなった。

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