PPIHnews|第3Q売上高1兆4572億円6.3%増・経常利益19.2%増

(株)パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(東京都目黒区、吉田直樹社長)が2023年6月期第3四半期の決算を発表した。

2022年7月1日~2023年3月31日の業績は、売上高1兆4572億0400万円(前年同期比6.3%増)、営業利益817億1300万円(29.5%増)、経常利益806億9500万円(19.2%増)、四半期純利益514億8900万円(12.0%増)だった。

営業利益率5.6%、経常利益率5.5%。

中期経営計画における成長ドライバーの1つであるPB/OEM商品は、当第3四半期連結累計期間においても順調に進捗し、商品カテゴリー別売上げでは食品が貢献し、その中でも粗利率の高い菓子や珍味商材が伸長した。また、寝具やキッチン用品などコロナ特需以降は不振のカテゴリーにおいてもメーカーとのコラボ商品を中心に売り上げは伸長した。

免税売上げは旧正月期間に好調だったこと、航空便の増加によって堅調に推移しており、240億円超えとなった。

2023年3月には、持分法適用関連会社であるカネ美食品(株)と業務提携契約を締結した。惣菜事業は今後高い成長を見込める事業であり、惣菜専門会社であるカネ美食品との業務提携は両社にとって企業価値の向上が見込める。

同社は、新たな中長期経営計画である「Visionary2025/2030」を策定したことに伴い、報告セグメントを従来の「ディスカウントストア」、「総合スーパー」および「テナント賃貸」の3区分から「国内事業」、「北米事業」および「アジア事業」の3区分に変更している。

前年同期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析を行っている。

国内事業の売上高は1兆2177億7800万円(3.8%増)、営業利益は742億5500万円(39.6%増)。人流制限が解除されたことや訪日外国人観光客への水際対策の緩和により、インバウント売上高および駅前店、夜間の売上高が伸長し、既存店売上高成長率は2.6%増となった。また、プライベートブランド商品の売上拡大により、売上総利益率が上昇したことから、売上高および営業利益は増加している。

北米事業の売上高は1775億0900万円(19.9%増)、営業利益は55億9800万円(32.9%減)。物価上昇による買い控えや新型コロナウイルスの規制緩和による外食需要増加という売上高の減少要因があったが、円安進行という増加要因によって、売上高は増加となった。しかし、賃金上昇による人件費の増加、資源価格の高騰によるコストが増加したことにより、営業利益は減少した。

アジア事業の売上高は619億1800万円(26.0%増)、営業利益は18億6100万円(19.2%増)。積極的な出店施策による店舗数拡大に伴い、売上高および営業利益は増加している。

関東地方に1店舗(東京都-ドン・キホーテ西友吉祥寺店)、北海道に1店舗(北海道-同すすきの店)、東北地方に1店舗(山形県-同米沢店)、中部地方に1店舗(新潟県-ドン・キホーテアピタ新潟亀田店)、近畿地方に2店舗(大阪府-ドン・キホーテ京橋店、京都府-同京都烏丸七条店)、九州地方に2店舗(熊本県-同荒尾店、大分県-同別府店)を開店した。

海外では、シンガポール共和国に3店舗(DON DON DONKI Northpoint City店、同 Jurong Point店、同 Jewel Changi Airport店)、タイ王国に4店舗(DON DON DONKI Seacon Bangkae店、同 J-PARK Sriracha店、鮮選寿司 J-PARK Sriracha店、鮮選寿司Thonglor店 )、香港に1店舗(DON DON DONKI Whampoa Garden店)、マレーシアに1店舗(JONETZ by DON DIN DONKI Sunway Pyramid店)を開店した。

その一方で、国内3店舗、海外1店舗を閉店した。

この結果、12月末時点における総店舗数は、国内609店舗、海外103店舗の合計712店舗となった。

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