アスクルnews|年商4467億円4.2%増・経常利益1.3%増

アスクル(株)(東京都江東区、吉岡晃社長)が2023年5月期の本決算を発表した。

売上高は4467億1300万円(前年同期比4.2%増)、営業利益146億2000万円(2.2%増)、経常利益144億4800万円(1.3%増)。当期純利益は97億8700万円(前期比6.3%増)と、売上高、利益ともに過去最高を更新した。

営業利益率3.3%、経常利益率3.2%。

同社グループは2023年5月期を「売上高の成長カーブを変える」ことを最大のミッションと位置付けた。中期経営計画(2022年5月期~2025年5月期)に掲げた最終年度の業績目標達成に向け、取扱い商品数を拡大した。また、重要施策である「ASKUL東京DC」の物流設備や新アスクルWEBサイトの構築等、グループの成長に繋がる積極的な設備投資を実行した。

主力分野であるBtoB事業の売上高は、前期比で258億4300万円増の3738億6800万円(7.4%増)。前期に特需のあった感染症関連商材の反動減の影響があったものの、生活用品、戦略的に強化しているMRO商材の伸長や、OA・PC、文具等の消耗品需要が回復基調となったことで、大幅な増収となった。

2022年7月には、新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能を先行リリースしたことで、サーチエンジン経由で購入する顧客が増えた。医療・MRO等の戦略カテゴリの売上構成比の上昇による注文単価の増加により、サーチエンジン経由での売上高が増加した。

また、医療・介護業種および製造業を中心とする専門商材の品揃え強化と、動画広告による認知度向上が相乗効果となり、売上高の成長に貢献した。

BtoC事業は「LOHACO」の黒字化を実現した。売上高は、キャンペーン変更等の影響もあり減収となったが、販促手法の見直しや配送バー改定の効果により一箱あたりの売上高が増加し、売上総利益率は上昇した。また、BtoB事業との融合を進め、固定費が低減したことで利益構造が改善し、黒字化に大きく貢献した。

「LOHACO」の売上高は、前期比で81億5300万円減の461億7600万円(15.0%減)となり、BtoC事業合計でも、前期比で74億2100万円減の632億5200万円(10.5%減)となった。

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