ヤマダnews|第1Q売上高3637億円3.2%減・経常利益9.9%減
(株)ヤマダホールディングス(群馬県高崎市、山田昇会⻑兼社⻑CEO)が2024年3月期第1四半期の決算を発表した。
4月1日~6月30日の業績は、売上高3637億0900万円(前年同期比3.2%減)、営業利益110億7200万円(9.7%減)、経常利益130億1100万円(9.9%減)、四半期純利益104億9100万円(28.5%減)となった。
営業利益率3.0%、経常利益率3.6%。
今年度は、「YAMADA HD 2025 中期経営計画」2年目として、①店舗開発の積極的推進 ②Eコマースの強化推進 ③SPA商品の積極的開発 ④各事業会社別課題の目標設定 の4つの重点施策に取組んでいる。
重点施策である店舗開発の積極的推進については、「暮らしまるごと」戦略の強化として、「たのしい。くらしをシアワセにする、ぜんぶ。」をストアコンセプトにした体験型店舗
「LIFE SELECT」を2021年6月18日の熊本春日店を皮切りに合計33店舗オープンした。
また、インターネット販売と店舗が融合したYAMADA Web.com店や、家電のアウトレット・リユース商品を豊富に揃えたアウトレット店舗など、さまざまな業態店舗の開発を行っている。
Eコマースについては、自社ECサイトでMicrosoft Azureの導入などを行い利便性の向上を図った。SPA商品については、折り畳み式リビング扇風機や換気機能付きエアコンなど、顧客の声を活かした商品を発売し、好調に推移している。
中核事業であるデンキ事業の売上高は3036億1800万円(3.7%減)、営業利益は120億8700万円(4.3%減)。Eコマースやリフォーム、家具・インテリアは順調に売上げを伸ばしたものの、消費支出がレジャー・サービスへ移行したことで家電需要が減少し、減収減益となった。
住建事業の売上高は545億4200万円(3.4%減)、営業損失は17億1000万円(前年同期は営業損失11億6000万円)と、前年から5億4900万円の減益となった。新築注文住宅の完工遅れに伴う売上高の減少が要因だが、現在の完工遅れは解消されている。
海外店舗を含む6月末店舗は、14店舗の新規出店、12店舗の退店により、直営店舗数1030店舗(ヤマダデンキ直営1001店舗、その他連結子会社29店舗)となり、FCを含むグループ総店舗数は1万1378店。
通期は、売上高1兆6860億円(5.3%増)、営業利益505億円(14.6%増)、経常利益551億円(10.1%増)、当期純利益319億円(0.2%増)を見込む。