アスクルnews|第1Q売上高1131億円2.7%増も経常利益7.4%減の増収減益

(株)アスクル(東京都江東区、吉岡晃社長)が2024年5月期第1四半期決算を発表した。

5月21日~8月20日の業績は、売上高1130億7400万円(前年同期比2.7%増)、営業利益28億2700万円(4.4%減)、経常利益27億2700万円(7.4%減)、四半期純利益17億2900万円(8.6%減)の増収減益となった。

営業利益率は2.5%、経常利益率は2.4%。

アスクルのeコマース事業の柱はBtoB事業と、「LOHACO」を核とするBtoC事業だ。両事業を合計したeコマース事業の売上高は1108億1700万円(前年同期比2.9%増)だった。

BtoB事業の売上高は、977億7600万円(9.3%増)。感染症法上の位置付けが5類に移行された新型コロナウイルス感染症関連商材については、抗原検査キット、消毒剤等の売上高が減少したが、ペットボトル飲料や日用消耗品などの生活用品の売上げが順調であったことに加え、主力商品の一部で価格改定を行ったことにより購入単価が上昇し、売上高が伸長したことで増収となった。

2022年7月の新アスクルWEBサイト構築に関連する一部機能(中堅大企業向けのWEBサイトであるソロエルアリーナサイトのオープン化)のリリースの効果による検索エンジン経由での売上高の増加は継続している。

また、連結子会社である(株)アルファパーチェスの業績が順調であることや、前連結会計年度末に連結子会社化した(株)AP67の事業子会社であるフィード(株)等の業績が当四半期累計期間を通じて寄与した。

BtoC事業の売上高は、977億7600万円(9.3%増)。「LOHACO」の売上高は、88億2200万円(36.8%減)。売上高は、Zホールディングスのコマース事業のコスト最適化によるキャンペーン変更も影響して減収となったが、おおむね計画通り進捗した。当連結会計年度において商材拡大などにより「LOHACO」の売上高再成長を進めている。

販売費及び一般管理費は、投資を行ってきた新アスクルWEBサイトや「ASKUL東京DC」の稼働によりソフトウエア償却費や減価償却費が増加したこと、また、BtoB事業に係るインターネット広告出稿の増加などによって、売上高販管費比率が前年同期比で0.6ポイント増加して248億2000万円となり、営業利益は28億9100万円(3.9%減)となった。

ロジスティクス事業の売上高は20億0700万円(9.5%減)、営業損失は7900万円(前年同期は営業損失7300万円)。ASKULLOGIST(株)の同社グループ外の物流業務受託の売上高が前年同期と同水準で推移したものの、原価高騰などの影響により採算が悪化し、減収減益となった。

その他事業の売上高は5億5200万円(0.4%減)、営業利益は3900万円(16.8%増)。嬬恋銘水(株)での飲料水の販売が堅調に推移し売上高は前年同期と同水準だったが、営業利益は生産性が向上し増益となった。

通期は、売上高4820億円(7.9%増)、営業利益165億円(12.9%増)、経常利益162億円(12.1%増)、当期純利益103億円(5.2%増)を見込む。

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