イズミnews|第3Q営業収益3448億円・経常利益223億円の増収減益

(株)イズミ(広島県広島市、山西泰明社長)が2024年2月期第3四半期の決算を発表した。

3月1日~11月30日の業績は、営業収益3448億1900万円(前年同期比3.3%増)、営業利益218億3600万円(1.6%減)、経常利益223億2500万円(0.8%減)、四半期純利益145億2500万円(4.8%減)の増収減益となった。

売上総利益は1022億1600万円(前年同期比41億6600万円増)となった。営業収益対比では29.6%となり前年同期に比べて0.2ポイント上昇した。

販売費及び一般管理費については、主に人件費と設備投資に伴う減価償却費が増加したことにより、前年同期比65億5000万円(5.7%増)の1216億9800万円となった。営業収益対比では35.3%となり前年同期に比べて0.8ポイント上昇した。これらの結果、営業利益は前年同期比3億6100万円(1.6%減)の218億3600万円となり、営業収益対比は6.3%と前年同期に比べて0.3ポイント低下した。

営業利益率は6.3%、経常利益率は6.5%。

主力の小売事業の営業収益は3323億0400万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は175億3700万円(6.3%減)。

商品面では、惣菜・生鮮加工品の自社製造ブランド「zehi(ぜひ)」に新たな4つのシリーズを立ち上げた。誕生から1周年を記念し、新たに「premium(プレミアム)」、「season(シーズン)」、「balance(バランス)」、「trend(トレンド)」を加え、顧客の多様なニーズに対応する品揃えを拡充した。

(株)アダストリアと協業し昨年立ち上げた衣料品のオリジナルブランド「SHUCA(シュカ)」では、30代~40代の女性をターゲットにした商品に加え、9月末からメンズ向け商品の販売を開始した。

店舗面では、旧「ゆめタウン祇園」(広島市安佐南区)の建て替えを実施している。「ゆめテラス祇園」として6月に2階食品館を先行オープンした。11月には無印良品やフードコートなどを展開する3階フロアを加え、グランドオープンした。7月には大型商業施設「ゆめタウン飯塚」(福岡県飯塚市)をオープンした。

既存店では大規模なリニューアルを実施した。「ゆめタウン行橋」(福岡県行橋市)では、アダストリアが展開するライフスタイルブランド「studioCLIP」フォーマットのフランチャイズ第1号店として「studioCLIPゆめタウン行橋店」を開業した。11月には「LECT(広島市西区)」を全館リニューアルした。(株)ハンズとのフランチャイズ2号店で、生活雑貨等を幅広く展開する「プラグスマーケット」、中四国地方初出店となる次世代型テーマパーク「リトルプラネット」をオープンした。

小売周辺事業は、営業収益327億5900万円(8.4%増)、営業利益40億0500万円(26.1%増)。
新型コロナウイルス感染症の「5類感染症」への移行に伴い、販売は好調で、関連する業務の取扱高や販売高も増加した。

金融事業の(株)ゆめカードでは、電子マネー「ゆめか」やクレジットカードの利用が拡大し、累計発行枚数は前期末における974万枚から11月末時点では1014万枚に増加した。

施設管理事業の(株)イズミテクノでは、同社が指定管理業務を受託する公共施設等の稼働状況、イベント開催などによる集客状況が前年同期に対してそれぞれプラスに転じたことで好調に推移し、増収増益となった。

飲食事業のイズミ・フード・サービス(株)では、経済活動の正常化が一段と進展し、営業収益がコロナ前を上回った。主力業態のミスタードーナツとサーティワンアイスクリームでの販売が引き続き伸長するとともに、主力直営業態の「お好み一番地」が回復途上ではあるものの大きな増益要因となった。

その他は、営業収益42億6800万円(前年同期比0.3%増)、営業利益5億5500万円(7.9%増)。
卸売事業では、前年同期における円安の影響による売上原価コスト増の影響が一巡するとともに、主要顧客である小売事業の好調な販売により増収増益となった。また、不動産賃貸事業では安定的な賃料収入を計上した。

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