近鉄百貨店news|第3Q売上高822億円7.3%増で営業黒字化/外商が好調

(株)近鉄百貨店(大阪市阿倍野区、秋田拓士社長)が2024年2月期第3四半期の決算を発表した。

2023年3月1日~11月30日の連結業績は、売上高822億0700万円(前年同期比7.3%増)、営業利益は19億8700万円(前年同期は営業損失1億2700万円)、経常利益19億0300万円(前年同期は経常損失7000万円)だった。店舗改装に伴う除却損等を特別損失に計上し、法人税等を差引した結果、四半期純利益は15億3700万円(前年同期比464.2%増)となった。

主力の百貨店業は、「あべの・天王寺エリア『ハルカスタウン』の魅力最大化」を掲げ、収益力強化に取り組んでいる。旗艦店「あべのハルカス近鉄本店」では、2022年3月から「スクランブルMD」を取り入れた売場改装を実施していて、その第三弾の編集売場として「美sion Terrace」を4月27日にオープンした。また特選洋品の強化に向けて売場のリニューアルを施した。

さらに、7月28日に関西初出店となる高知県のアンテナショップ「まるごと高知 in あべのハルカス」を、9月6日に「2025 大阪・関西万博オフィシャルストア あべのハルカス店」をオープンした。

一方、フランチャイズ事業の強化として、あべのハルカス近鉄本店にある日本最大級のレストラン街「あべのハルカスダイニング」に、同社初となる、フランチャイズ契約による本格的なレストラン事業「ベビーフェイス スカイテラス あべのハルカス店」を4月12日にオープンさせた。9月27日には、(株)不二家と共同開発した日本初登場のスイーツブランド「Pekolicious(ペコリシャス)」を開設した。このオープンでフランチャイズ事業は21業種に及ぶ。

オリックス・バファローズ関連セールが好調に推移したことや外商売上げが高額品を中心に伸長したこともあって、業績は好調に推移し、売上高は667億0700万円(前年同期比5.1%増)、営業利益10億6100万円(前年同期は10億2600万円の営業損失)と黒字転換した。

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