イオンモールnews|第3Q営収3139億円6.5%増・経常272億円2.2%増

イオンモール(株)(千葉市美浜区、岩村康次社長)が2024年2月期第3四半期の業績は、営業収益3138億5900万円(対前年増減率6.5%増)、営業利益341億4500万円(5.1%増)、経常利益272億2200万円(2.2%増)、四半期純利益147億0900万円(41.1%増)。

営業利益率10.9%(11.0%)、経常利益率8.7%(9.0%)。( )は前年数値。

国内事業の営業収益は2482億7800万円(対前年同期比4.8%増)、営業利益は258億2600万円(6.2%増)となった。

期間中、9月から10月前半にかけて例年以上に気温の高い日が続き、特に衣料品の売れ行きが低調だったが、「イオンのハロウィン 2023」では人気キャラクターとのコラボ企画や顧客参加型のイベントを実施したり、「イオンモールブラックフライデー」では、目玉商品や限定ノベルティの配布等さまざまな企画を実施し集客強化を図った。既存モール専門店売上は前期比6.2%増(対象91モール)となった。

今年度の国内新規物件は、4施設のオープンを計画していて、4月にイオンモール豊川(愛知県)、THE OUTLETS SHONSN HIRATSUKA(神奈川県)、10月にJIYUGAOKA deaone(東京都)をオープンした。既存モールでは13モールでリニューアルを実施した。

海外現地法人(決算期は12月末のため、対象期間は1月~9月)を地域別でみると中国が営業収益434億0500万円(7.7%増)、営業利益は53億5000万円(5.5%減)となった。2022年12月にゼロコロナ政策が緩和され、モールの客足は回復基調で推移している。

中国では不動産市場の低迷等による経済成長率の低下が懸念されるなか、モールは飲食、アミューズメント業種を中心に好調に推移した。7月28日には中国の旗艦店であるイオンモール武漢経開(湖北省武漢市)を増床リニューアルオープンした。

これらの結果、既存モール専門店売上は前期比124.7%(対象21モール)と伸長した。

ベトナムは営業収益109億5800万円(16.6%増)、営業利益は28億7900万円(25.8%増)と増収増益。既存モール専門店売上は前期比106.0%(対象6モール)。

4月以降、輸出製品工場の倒産による若年層の失業率増加等、外需低迷や電力不足に伴う経済成長鈍化の影響に加え、前年同期間が政府のウィズコロナ政策への転換によって需要が顕在化した反動から、第2四半期連結会計期間(4月~6月)および第3四半期連結会計期間(7月~9月)の既存モール専門店売上は前年実績を下回って推移したが、2019年度比では47.6%増(対象4モール)と高い成長を持続している。

カンボジアは営業収益61億9000万円(56.0%増)、営業利益は3億1500万円(67.6%減)となった。既存モールでは、中国人旅行客を中心としたインバウンド需要が減少した。

既存モール専門店売上は前期比10.1%減(対象2モール)となった。

インドネシアの営業収益は53億2300万円(22.7%増)、営業損益は2億3600万円の損失(前年は7億5600万円の損失)となった。2021年度にコロナ下でオープンしたイオンモール タンジュンバラット(南ジャカルタ区)における空床の影響等もあり営業損失となったが、当該モールの空床状況については改善が進んでおり、前期比5億2000万円損益が改善した。

第3四半期連結累計期間では、ウィズコロナへの移行により行動制限が緩和され、人流の正常化に伴いモールへの集客は改善基調で推移している。8月には、78周年を迎えるインドネシア独立記念日に合わせ、全専門店と連携したセールスプログラムやイベントを実施することでブランディング向上と共に集客強化を図った。

また、1号店イオンモールBSD CITY(バンテン州)では、2021年の第1期リニューアルに続き、44店舗を刷新する第2期リニューアルを実施した。これらの結果、当第3四半期連結累計期間の既存モール来店客数は前期比21.6%増(対象4モール)と伸長した。

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