丸井グループnews|売上収益2543億円8.1%増・経常利益399億円2.9%増
(株)丸井グループ(東京都中野区、青井浩社長)が2025年3月期決算は売上収益2543億9200万円(対前年増減率8.1%)、営業利益445億1500万円(8.5%増)、経常利益399億1600万円(2.9%増)、当期純利益265億8800万円(7.8%)となった。
営業利益率17%(17%)、経常利益率16%(16%)。( )は前年数値。
セグメント別では、マルイ・モディ店舗においてリアル店舗ならではの価値創出をめざして、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの導入を進めた。非物販テナントの面積構成は65%(前年差+4%)となり、カテゴリー転換が着実に進んだ。
新たなテナントの導入で店舗の未稼働区画の面積は減少し、施設のバリューアップが進んだことから、営業利益は4期連続の増益となった。
また、2022年からスタートしたマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」は、全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結できるサービスで、D2Cブランドや個人事業主などに幅広く活用されている。結果、新たなテナントが提供するサービスの体験会やワークショップなど、イベントのバリエーションが広がっている。
ECについては、店舗と連動したイベント型のECの拡大に加え、Web系の専門人材を拡充しサイトの改善に取り組んだ。その結果、ECサイトの取扱高が9四半期連続で前年を上回りEC取扱高は230億円(前年比+12%)となった。
また、フィンテックセグメントでは戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みにより家賃払いやECでの利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、第4四半期のカードクレジット取扱高は1兆1517億円(前年比10%増)、通期では4兆5305億円(前年比10%増)とそれぞれ過去最高となった。
エポスカードの新規会員数は、ネット入会が伸長したことで82万人(前年差+1万人)。期末会員数は過去最高の790万人(前年差+31万人)となった。