イオン九州news|第3Q営収3766億円・経常69億円/通期で5000億円見込む

イオン九州㈱(福岡県福岡市、柴田祐司社長)が2024年2月期の第3四半期決算を発表した。3月1日~11月30日の業績は、営業収益3765億8300万円、営業利益66億6400万円、経常利益68億8100万円、四半期純利益43億2300万円だった。通期では営業収益5000億円、営業利益79億円、経常利益80億円を見込む。

2024年2月期第1四半期より四半期連結財務諸表を作成しているため、2023年2月期第3四半期の数値および対前年同四半期増減率については記載していない。

業態別売上高はSM・DSは1742億3000万円(構成比48.8%、前年比6.9%増、既存比7.1%増)、GMSは1668億6100万円(46.7%、6.0%増、5.2%増)、HCは138億0500万円(3.9%、0.9%減、0.2%減)。

イオン九州では「九州でNo.1の信頼される企業」の実現に向け、中期経営計画に掲げた「食の強化」「非食品分野の専門化」「デジタルトランスフォーメーション(DX)推進」「環境・地域社会への貢献」を推進していて、既存事業の収益基盤を強化しつつ、今後の成長に向けた新フォーマットの開発などに積極的に取り組んでいる。

店舗面では、既存店の収益力向上を図るべく計画的にリニューアルを実行するとともに、13店舗を出店した。このうち、都市部におけるマーケットシェア拡大を目指した店舗展開として、「マックスバリュエクスプレス」を福岡市内に2店舗、イオンウエルシア九州(株)では、調剤併設型ドラッグストアと生鮮食品・弁当・惣菜まで揃えたスーパーマーケットが融合した新フォーマット「ウエルシアプラス」を5店舗出店した。

一方でスクラップ&ビルドや業態転換を予定する3店舗を含む5店舗を閉鎖した。期末店舗数は338店舗となった。売上高の動向では、食料品や日用品を中心とした値上げが相次ぐ中で、「しあわせプラス(応援価格)」をはじめとする生活応援施策の品目数拡大や「トップバリュベストプライス」「WAONボーナスポイント」商品を展開強化した。また、オーガニック&ナチュラルなど新たな付加価値を創造する商品・売場を積極的に導入したことで、売上構成の高い食料品の売上は前年同期を上回り引き続き好調に推移した。

衣料品・住居余暇商品では、11月上旬まで福岡市の最高気温が20℃を超える日が続くなど、アパレルは伸び悩んだが、外出・旅行需要の拡大への対応としてトラベル関連商品や服飾雑貨、ビューティケア用品などの品揃え拡充、ブラックフライデーセールやアプリクーポン企画など販促施策強化により売上は前年同期を上回った。

営業総利益では、期間を通して売上高が好調に推移したことに加え、店舗のスペースを活用した店頭催事企画の取り組み強化で、1111億4900万円、営業収益対比では29.5%となった。

販管費では、今後の成長に向けた新規出店や既存店の活性化、DX投資を計画的にすすめた一方で、セルフレジや電子棚札の導入店舗拡大、店舗内オペレーション効率化什器の導入などによる生産性向上に努めたことで1044億84百万円、営業収益対比では27.7%となった。

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