ゼビオnews|24年3月期2424億円・経常54億円/増収減益
ゼビオホールディングス(株)(福島県郡山市、諸橋友良社長)の2024年3月期連結業績は、売上高が2424億3300万円(前年同期比1.3%増)となり、営業利益42億0400万円(49.5%減)、経常利益54億0500万円(41.5%減)、当期純利益25億9200万円(52.0%減)。前期に続き増収減益となった。
営業利益率は1.7%(3.4%)、経常利益率は2.2%(3.9%)。( )は前年数値。
期中は学校における部活動を始めとする学校活動やスポーツイベントの正常化による一般競技スポーツ商品需要の回復で、シューズ、バッグなどのライフスタイル商品の需要が拡大。一方、コロナ禍で市場拡大してきたゴルフやキャンプなどの屋外スポーツ商品の需要は一巡。また、暖冬の影響で、ウィンタースポーツ商品や防寒衣料関連は大きく減退した。
同社グループでは、市場シェア拡大に向けた新規出店、既存店改装及び接客サービス力の向上を図り、リアル店舗ならではの付加価値提供による客単価の向上と部活動市場でのカテゴリー毎の需要変化に対応。さらに気候変動を見据えた売れ筋商品への注力や商品構成の見直し、コロナ前を超え伸長するインバウンド需要の獲得などに注力した。
部門別の状況では、ウィンタースポーツ部門は、暖冬による雪不足を要因に商品需要が大きく減退した。部門の売上高は、前年同期比22.0%の減少となった。
ゴルフ部門では、クラブは新商品の発売もあり堅調に推移したものの、ビギナー層を中心とした市場拡大が一服し、ゴルフ衣料は低調に推移した。部門売上高は前年同期比2.1%の減少となった。
一般競技スポーツ・シューズ部門では、部活動やスポーツイベントの正常化により、需要が回復。外出や行楽需要の拡大でタウンシューズやランニングシューズが好調に推移し、前年を上回った。部門売上高は、前年同期比10.1%の増加となった。
スポーツアパレル部門では、一般競技スポーツの需要回復で前年を上回った。部門売上高は、前年同期比1.8%の増加となった。
アウトドア・その他部門では、トレッキングや外出需要が回復したことで、アクセサリー関連が堅調に推移した一方、ビギナー層を中心にキャンプ需要は一服した。部門売上高は、前年同期比3.3%の減少となった。
期中の新規出店及び閉店では、47店舗を出店し35店舗を閉店した。グループの総店舗数は895店舗。総売場面積は前期末にべて3963坪増加し、20万2701坪となった。