ダイイチnews|第2Q売上高260億円8.0%増・経常利益10.8%増

(株)ダイイチ(北海道帯広市、若園清社長)が2024年9月期第2四半期の決算を発表した。

2023年10月1日~2024年3月31日の業績は、売上高260億1500万円(前年同期比8.0%増)、営業利益11億5700万円(10.8%増)、経常利益11億6200万円(10.8%増)、四半期純利益7億9800万円(11.2%増)の増収増益だった。

営業利益率4.4%、経常利益率4.5%。

2023年11月に公表した中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)に基づき、基本方針である「普段の食生活を通じて、地域を笑顔に」の実現に向けて、「商品力・販売力の向上」「お客様利便性の向上」「労働環境の改善」「環境保全・地域活性化」「効率化の推進」「株主還元強化」などへの取り組みをスタートさせた。

初年度である2024年9月期に関しては、①コンプライアンスの徹底とガバナンス強化、②出店戦略推進、③競合店対策強化、④商品力強化(コア商品の開発推進等)、⑤セブン&アイ・ホールディングスとの連携強化、⑥人財の増強(採用・育成強化、労働環境改善)、⑦効率化・オペレーションコストの削減、⑧社会貢献、地域貢献を通じた地域密着型企業の深化、を重点実施事項としている。

地域別の売上高では、帯広ブロックは104億9300万円(4.9%増)、旭川ブロックは72億6700万円(4.8%増)、札幌ブロックは2023年11月にオープンした「すすきの店」の出店効果により82億5400万円(15.5%増)となった。売上総利益率は25.7%で、前年同期比0.6ポイント改善した。販売費および一般管理費の売上高に対する比率は22.3%となり、前年同期比0.3ポイントのプラスとなった。

また、2024年2月には資本業務提携を締結している(株)イトーヨーカ堂の「イトーヨーカドー帯広店」と「アリオ札幌店」の退店後のスーパーマーケット(食品販売)区画への出店を発表した。これは、「⑧社会貢献、地域貢献を通じた地域密着型企業の深化」への取り組みとして、「両店舗を利用している顧客の食のライフラインを維持」し、「両店舗の従業員の雇用を確保」することも出店を決定した大きな理由となっている。

この出店を機に、「⑤セブン&アイ・ホールディングスとの連携強化」を図り、「④商品力強化」として、セブンプレミアム商品の取り扱い拡充を進めていく。「③競合店対策強化」「④商品力強化」への取り組みとして、物価高による顧客の節約志向や多様化するニーズに的確に対応していくため、量目も含めた商品ラインアップの見直し・拡充に努め、来店客数増強や買い控えによる販売点数減少傾向歯止めに効果を上げている。

3月末時点の店舗数は、帯広ブロック9店舗、旭川ブロック7店舗、札幌ブロック7店舗、合計23店舗。今後の店舗戦略としては、前述の「イトーヨーカドー帯広店」「アリオ札幌店」退店後のスーパーマーケット区画への出店に加え、今年秋頃には、ラピダス進出により大きな発展が期待される千歳市への出店を予定しており、引き続きドミナントの拡充を進める。

日頃の買物に不便をきたしている地域の生活者に対しては、「移動スーパー(とくし丸)」事業に取り組んでおり、3月末時点で15台を稼働している。今後も増車を検討していく。

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