綿半news|第1Q売上高318億円6.9%増・経常利益119.4%増

綿半ホールディングス(株)(長野県飯田市、野原勇社長)が2025年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の業績は、売上高318億2600万円(前年同期比6.9%増)、営業利益8億2600万円(243.2%増)、経常利益8億6000万円(119.4%増)、四半期純利益6億1600万円(169.9%増)の増収、大幅増益だった。

営業利益率2.6%、経常利益率2.7%。

小売業の売上高は196億9400万円(1.3%減)、セグメント利益は5億6700万円(58.5%増)。
小売事業では、スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販など、多種多様な業態を展開する。「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」「流通網の拡大」「オリジナル商品開発・SPA化の加速」を重点施策として取り組んだ。

「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」の取り組みとしては、4月に「綿半フレッシュマーケット平島店」(愛知県一宮市)をリニューアルオープンした。また、「綿半スーパーセンター箕輪店」(長野県箕輪町)に世界の食材を取揃えた「ワールドマーケット」をオープンした。

「流通網の拡大」の取り組みとしては、4月に新物流センター(長野県飯田市)を稼働させた。魚介類の仕入れについては、漁船で採れた魚を丸ごと買い付ける「一船買い」のエリアを拡大するとともに、地元漁師との協業により、鮮度の高い商品をより安く提供する。

「オリジナル商品開発・SPA化の加速」の取り組みとしては、食品や日用品、ペット用品、日曜大工品など、幅広くオリジナル商品の開発に取り組んでいる。豚肉は自社農場「綿半ファーム」で生産しており、AI・IoTなどを活用した完全無人化・無臭農場の新設を予定している。

建設事業の売上高は102億4200万円(28.8%増)、セグメント利益3億円(前年同四半期は2億1800万円のセグメント損失)。建設業では、木造建築、鐵構、屋根外装改修、自走式立体駐車場を展開しており、「木材の加工・流通網の構築」「商品開発の推進」「海外ネットワーク構築」を重点施策として取り組んだ。

「木材の加工・流通網の構築」では、4月に木材の製造販売を行う綿半建材(長野県松本市)がグループ入りした。綿半建材がもつ木材の製造機能を活用し、生産性・加工能力の向上に取り組むとともに、木造住宅部門との連携強化を図っている。また、バイオマスチップの供給にも力を入れており、集材・破砕を行う拠点(長野県飯田市)を取得したほか、大型破砕機の導入による、チップの供給能力の増強を図っている。

「商品開発の推進」では、柱のない開放的な空間を短工期で実現した、木造システム建築「PREST WOOD」、介護施設・保育施設などの非住宅木造建築の開発や販売を行った。

「海外ネットワーク構築」では、近年の鉄骨需要の拡大と物件大型化に対応するため、ミャンマー、中国(大連)、ベトナムにCADセンターを開設し、教育プログラムによる設計支援の強化やDX化による作業効率化を図り、生産性向上に取り組んだ。

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