いなげやnews|第1Q営業収益642億円1.5%増/経常損失1億円
(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)が2025年3月期第1四半期決算は営業収益が641億7600万円(前年同四半期比1.5%増)、営業損失は5000万円(前年同四半期は4億2300万円の営業利益)、経常損失は1億0200万円(前年同四半期は5億円の経常利益)、四半期純利益は投資有価証券売却益の計上があり、2億7800万円(同7.9%減)となった。
営業総利益は194億5100万円(1.4%増)だったが、販売費及び一般管理費はセルフレジや電子棚札を利用した効率化に向けた取り組み、積極的な改装による費用の増加、人手不足などの影響により195億0200万円(3.9%増)となった。
スーパーマーケット事業では商品面で、競合他社との差別化のため、生鮮、惣菜インストアベーカリーの強化を図った。また、イオングループのプライベートブランド「トップバリュ」の拡大を進め、「価値」と「価格」の消費者の二極化への対応を行った。
販促面では、来店動機となるコモディティ商品の曜日セールの実施とともに、会員顧客への対応としてポイント施策の強化を行った。さらにチラシだけでなく、デジタルコンテンツを活用した顧客接点の拡大を図った。
生活様式の変化への対応では、ネットスーパーの展開を進め、6月末時点で20店舗となった。さらには、ラストワンマイルへの対応として、クイックコマースへの取り組みを強化した。移動スーパー「とくし丸」のエリアの拡大を行い、配車台数は6月末時点で26台となった。また、顧客のレジ待ちストレス軽減および決済手段の多様化対応、労働力不足の解消を目的とした、セミセルフレジ、セルフレジを全店導入した。また、電子棚札を活用した、ドライ商品の賞味期限の日付チェックシステムを順次導入し、顧客への安全安心への対応とともに生産性向上を進めた。
設備投資では、既存店活性化を引き続き推進し、上尾沼南駅前店(埼玉県上尾市)、野田みずき店(千葉県野田市)など7店舗の改装を実施した。期末店舗数は前年同期と同じく130店舗。既存店売上高は前年同四半期比1.4%増となり、第1四半期期間のセグメント別売上高(外部顧客)は496億8200万円(0.8%増)、セグメント損失は2億1200万円(前年同四半期は2億円のセグメント利益)となった。
ドラッグストア事業の(株)ウェルパークでは、「チェーンストア経営深化による成長力・収益力の拡大」を基本方針として、出店と改装の推進とともにEC事業拡大、主力品の商品調達、販促演出、教育トレーニングを連動した販売強化に努めた。
設備投資では、クロス向ヶ丘(川崎市多摩区)、武蔵野西久保店(東京都武蔵野市)の2店舗を新設した。また、既存店活性化のため、府中街道中野島店(川崎市多摩区)、新所沢西口店(埼玉県所沢市)の2店舗の改装を実施した。期末店舗数は、142店舗となった。
既存店売上高は前年同四半期比4.3%増となり、セグメント別売上高(外部顧客)は116億7300万円(4.4%増)、セグメント利益は2300万円(84.0%減)となった。