スーパーバリューnews|第3Q売上高500億円2.4%減・経常損失18億円

(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、内田貴之社長)の2025年2月第3四半期決算は売上高500億0300万円(前年同期比2.4%減)、営業損失18億8800万円(前期は17億6400万円損失)、経常損失18億3600万円(16億9100万円損失)、四半期損失19億6900万円(前期は17億4700万円の損失)となった。

スーパーバリューでは、親会社である(株)OICグループの子会社で食品スーパーマーケットの運営等を行う(株)ロピアとのシナジー効果の早期発揮や利益改善に向けて各種施策を引き続き進めている。

食品スーパーは、販売面ではEDLP(エブリデー・ロー・プライス)を展開しつつ、販売価格をコントロールすることで、集客および売上高の回復に努めた。また、ロピアとの共同開発による改装モデル店の構築として、松原店、松戸五香店、八王子高尾店、南船橋店をそれぞれリニューアルオープンし、国立店および入間春日町店は改装を進めている。

これら6店舗の改装に伴う延べ約4カ月間の臨時休業に加え、朝霞泉水店、上尾小泉店、荒川一丁目店、上尾緑丘店及び中浦和店の食品スーパーの閉店や松戸五香店、八王子高尾店、杉並高井戸店、国立店、入間春日町店のホームセンター売場の閉所、閉店に伴うセール及び異常気象による猛暑やゲリラ雷雨等の天候による影響が減収要因となった。

利益面では、円安等による原材料価格及び仕入原価の上昇等もある中、生鮮の精肉・鮮魚においては、ロピアの加工センターから自社全店舗へ供給の拡大を促進し、青果では、ロピアと共同でグループ子会社から自社全店舗へ供給を拡大し、安定供給と原価低減を進めた。

また、グループ子会社からのロピアのプライベート商品の直接仕入の拡大を促進し、ロピアとの商品仕入先の共有等による商品仕入先等の見直しを継続して進め、利益改善等に取り組んだ。

しかし、原材料価格および仕入原価の上昇への対策等のタイムラグや閉店に伴うセール等により、売上総利益率は前年同期比で0.3ポイント下回る19.6%となった。

経費面では、光熱費等の高騰や店舗改装経費1億2400万円が発生したが、店舗オペレーションの再度の見直しによる作業効率の改善と標準化を進め、徹底した経費節減に取り組んだ結果、販売費及び一般管理費は前年同期比98.5%となった。

店舗展開では、新規出店はないが、ロピアとのシナジー効果を発揮することを目的とした改装を2024年6月24日付で松原店、9月25日付で松戸五香店、10月16日付で八王子高尾店、11月11日付で南船橋店を対象にそれぞれ実施した。また、松原店及び杉並高井戸店では、シナジー効果発揮の一環としてグループ子会社で青果販売に強い(株)アキダイとコラボした青果テナントを出店した。

一方で、不採算店舗対策として、承継先と基本合意し各種条件を協定の上、協議を進めていた複数店舗の承継について、5月29日付で朝霞泉水店、6月23日付で荒川一丁目店の地位承継がそれぞれ決定し、また、9月30日付で、上尾緑丘店で基本合意し、それぞれ閉店した。

また、賃貸借契約満了に伴い6月9日付で上尾小泉店、10月31日付で中浦和店をそれぞれ閉店した。加えて、不採算店舗内売場対策として、新たな承継先と基本合意し各種条件の協議を進めていた複数店舗の売場の承継等について、8月18日付で松戸五香店の地位承継が決定した。

9月15日付で八王子高尾店、10月15日付で杉並高井戸店、11月7日付で国立店、11月15日付で、入間春日町店でそれぞれ賃貸テナント契約を締結し、それぞれホームセンター売場を閉所した。

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