アレンザnews|第2Q営業収益781億円0.8%減も経常利益61.8%増

アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)が2026年2月期第2四半期の決算を発表した。アレンザホールディングスは(株)バローホールディングスの子会社で、傘下にホームセンターの(株)ダイユーエイト、(株)タイム、(株)ホームセンターバロー、ペット専門店の(株)アミーゴなどの事業会社を有する。

3月1日~8月31日の業績は、営業収益781億2600万円(前年同期比0.8%減)、営業利益30億3900万円(66.5%増)、経常利益32億9700万円(61.8%増)、四半期純利益20億2300万円(65.9%増)の減収増益だった。

営業利益率3.8%、経常利益率4.2%。

アレンザグループは「Challenge3000」営業収益3000億円、経常利益率5%をグループ目標として掲げている。中期成長戦略として中核事業のホームセンター事業を中心に、収益基盤を強化するため「MD改革」としてPB商品の売上構成率20%の実現と棚割改革、地域一番商品の育成を重点課題とした。

さらに物流面から過剰在庫削減、物量の平準化、EDIデータを活用するなどインフラを構築しプロフィット物流による物流センターの収益改善を図ること、業務オペレーションとしてコスト削減、値下抑制やロス対策などの改善活動を全社で推進し、人時生産性の向上に取り組んだ。

ペット専門店4店舗、プロショップ1店舗を新たに開設し、ペット専門店1店舗、自転車専門店3店舗(うち2店舗はホームセンター店舗への併合)、オフィス専門店1店舗、フィットネスクラブ2店舗をそれぞれを閉店した。8月末時点の店舗数は301店。

セグメント別の業績は以下の通り。

ダイユーエイトは、営業収益243億9600万円(前年同期比0.0%増)、セグメント利益は11億4800万円(前年同期比148.8%増)。既存店ベースで客数が前年同期比で5.5%減少し、客単価が前年同期比で2.5%増加したことにより、既存店売上高は3.2%の減少だった。

ホームセンターの主力部門である園芸、農業資材の売上げについては、期初からの温暖な天候もあって家庭用除草剤、用土、化成肥料、堆肥類を中心に伸長したほか、精米価格の高騰を受けて精米の売上げが前年同期比で伸長した。またダイユーエイト50周年大創業祭の実施もあり、期間中の売上げは前年同期比で大幅に伸長したが、中間期全体を通して節約志向、買控えによる客数減少、買上点数減少の影響が大きく、既存店売上高は前年同期比で減収となった。

EC部門は、物流費などのコスト増もあるが、早期新製品導入や取扱い品目の拡大、即日発送対応といったユーザーサービスの向上に努めた結果、前年同期比で売上高が伸長し、全社ベースの売上高は前年同期比で増収となった。コスト増加要因は、既存店改装による一時費用や給与の上昇、集配送費の増加、キャッシュレス決済手数料、ECサイト販売手数料などだ。しかしコストコントロールの削減活動を実施したことで、販売費及び一般管理費は計画数値内で推移し前年同期比でも減少した。

タイムは営業収益80億4000万円(3.3%減)、セグメント利益3億3200万円(前年同期はセグメント利益600万円)。既存店ベースで客数が前年同期比で6.6%減少、客単価が3.3%増加で既存店売上高は3.5%減少した。

主力部門の園芸・植物部門は散水用品や肥料、農業資材部門では収穫用品、農業機械が好調に推移した。また猛暑が続いたことで飲料水や熱中症対策商品の売上も好調に推移した。一方で、花苗など植物部門が低調、客数減少の影響が大きく既存店の売上げは前年を下回ったた。

ホームセンターバローは営業収益283億5900万円(8.2%減)、セグメント利益12億7600万円(38.4%増)。既存店ベースで客数が前年同期比で5.5%減少、客単価が4.2%増加で既存店売上高は1.5%減少した。

商品別販売動向に関しては前年同期比で売上げが伸長した。種苗部門で契約農家との継続的な取組みにより品揃えが強化された。早期展開から晩期までの商品を確保したことも奏功した。また、東海地方の記録的猛暑で、エアコン、夏物衣料が好調に推移した。一方で、この猛暑で屋外作業用品、レジャー・ビーチ関連用品は大きく前年割れしたほか、前年の「南海トラフ地震情報」で伸長した防災用品、飲料水などの前年特需の反動減の影響もあり、中間期全体を通して減収となった。

第2四半期に、旗艦店である稲沢平和店の全体改装を実施してほか、6月には各務原中央店の改装を実施し、主に介護、室内植物、防災・防犯、サイクル、木材、リフォームカテゴリーを変更した。また、池田店、千音寺店でも、これらのカテゴリー部分の改装を実施した。

コスト面については、水道光熱費の単価上昇があるものの使用料の削減に取り組み、計画内で推移した。

アミーゴは営業収益144億1700万円(31.7%増)、セグメント利益2億4000万円(50.5%減)。既存店ベースで、客数が前年同期比で1.8%減少、客単価が0.0%減少、既存店売上高は1.8%減少した。

アミーゴブランドでは、主力部門である犬フード部門、猫フード部門が伸長した。生体部門ではアクア部門でメダカやシュリンプ、小動物部門で鳥類の販売強化に取組んでいるが、犬猫生体の販売頭数減少、単価下落の影響が大きく前年同期比で売上高は減少した。ペットフォレストブランドでは、トリミングサービスは好調で、アミーゴと連携した販売強化により小動物生体の売上高は増加したが、犬・猫フードの売上高が減少したことで既存店ベースの前年同期比は減少している。ジョーカーブランドでは、トリミングメニューを充実させたことで好調だったが、犬猫生体の販売頭数が減少した影響で前年同期比で減収となった。

新規出店としてはペットワールドアミーゴ4店舗を出店し、ドミナントエリアの拡大・深耕とペット市場のシェア拡大を目的として積極的な出店を実施している。

コスト面については、人件費の上昇、キャッシュレス決済比率の上昇による決済手数料負担の増加や新規出店一時費用が発生したことで前年同期比で販売費及び一般管理費が増加した。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧