アルペンnews|第1Q売上高654億円4.9%増・経常利益24.0%減
(株)アルペン(名古屋市中区、水野敦之社長)が2026年6月期の第1四半期決算を発表した。
2025年7月1日~2025年9月30日の連結業績は、売上高654億2400万円(前年同期比4.9%増)、営業利益6億1600万円(22.4%減)、経常利益9億7200万円(24.0%減)となり、四半期純利益6億0600万円(22.4%減)で、増収減益となった。
営業利益率は0.9%、経常利益率は1.5%。

アルペングループでは、前年度からスタートした「中期経営計画2027」の重点施策に基づき、既存店のリニューアルを中心に、新規出店やEC事業の再成長などの販売力強化と、収益性の向上に取り組んでいる。
商品部門別では、ゴルフ用品の既存店売上高はほぼ前年並みだった。取り扱いを強化している中古クラブの売上げが引き続き拡大しているほか、新品クラブも人気モデルの値下げ品などは好調に推移した。一方、猛暑で屋外での活動を回避する動きもあり全体的な需要は抑制傾向となった。
競技・一般スポーツ用品、スポーツライフスタイル用品の既存店売上高は前年実績を上回った。特に、取り扱いを強化しているランニングシューズやスニーカー類の販売が拡大しているほか、前期から商品構成や売場を大きく見直しているバスケットボールが売上げを伸ばした。
強化カテゴリーのランニングやバスケットボールの成長が継続した。スポーツライフスタイルではシューズ・サンダルや小物系が好調に推移したものの、アパレルは残暑により伸び悩んだ。
アウトドア用品の既存店売上高は前年実績を上回った。アウトドアアパレルやトレッキング用品の売上げは着実に拡大している。
利益面については、収益性改善の取り組みを進めている一方、猛暑による需要抑制や節約志向に対する購買促進の販促企画などが増えたことで、売上総利益率は前年より若干の改善にとどまった。販売費及び一般管理費については、人件費中心に各種経費が上昇していることに加えて、出店準備や既存店改装に関する経費の増加もあり、売上高販管費率が前年よりも上昇した。これらの結果として、当第1四半期連結累計期間の営業利益は前年に比べて減少した。
店舗については、ゴルフ業態1店舗を出店した。9月末時点の店舗数はスポーツ業態185店舗、ゴルフ業態196店舗、アウトドア業態21店舗、その他1店舗の計403店舗。売場面積は300坪増加して25万8923坪。
通期は、2820億円(5.0%増)、営業利益90億円(5.7%増)、経常利益105億円(0.3%増)、当期純利益55億9000万円(0.3%増)を見込む。
