ABCマートnews|年商3786億円1.7%増・経常利益3.9%増の増収増益
(株)エービーシー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が 2026年2月期の本決算を発表した。
2025年3月1日~2026年2月28日の連結業績は、売上高3786億2400万円(前期比1.7%増)、営業利益632億8700万円(1.2%増)、経常利益671億5600万円(3.9%増)、そして当期純利益463億4600万円(2.2%増)の増収増益だった。
営業利益率16.7%、経常利益率17.7%。

国内の売上高は2731億6400万円(5.4%増)、セグメント利益は564億4100万円(6.3%増)。
販売戦略では、SNSを中心に広告宣伝には著名なタレントを起用し、ナショナルブランドのスニーカーやアパレルの販売を強化。ハンズフリーシューズではスケッチャーズやプーマに加え、自社ブランドのハンズフリーを多数展開、ターゲット層をメンズやキッズへ拡大した。
下期に注力販売のレザーブーツは、ティンバーランドや自社のダナーブランドを中心に、スニーカーに慣れ親しんだ世代に向けて販売を強化した。
店舗展開では、郊外のショッピングセンターを中心に通期で33店舗を新規出店。業態変更を目的としたスクラップアンドビルドと好立地への移転を積極的に進め、25店舗を閉店した。この結果、期末店舗数は1107店舗となった。
シューズ以外の商品、特にスポーツアパレルの売上を拡大していくため「GRAND STAGE」と「ABC-MART SPORTS」の出店を強化。当期末時点で「GRAND STAGE」は18店舗増加の127店舗、「ABC-MART SPORTS」は5店舗増加の131店舗となった。「OSHMAN’S」は3店舗の新規出店を行い、21店舗に。既存店は増床を中心に47店舗を改装。増床改装は27店舗、業態変更は19店舗。様々な顧客層を取り込むため、2バナー以上の複合業態店舗は142店舗となった。
国内店舗(「OSHMAN’S」を除く)の営業状況は、品揃えが豊富となったハンズフリーシューズやナショナルブランドのシューズやアパレルの売上げが好調に推移。インバウンドは増加傾向にあり、免税売上は金額ベースで前期比1割以上の増加に。客単価は3%以上上昇しており、これらの結果、全店の売上高は前期比5.1%増、既存店は前期比4.6%増となった。オンライン販売は、著名人とのコラボ商品が売上げを牽引し、実店舗におけるEC在庫の販売分を含めたデジタル売上高は前期比7.4%増となった。デジタル売上高構成比は前期比0.2ポイント増加の10.6%となった。
販売戦略については、ハンズフリー市場におけるシェアの獲得を目指し、ハンズフリーシューズの品揃えの強化と取り扱い店舗の拡大を図り、国内需要の取り込みを強化した。またインバウンド需要に対応するため、日本限定モデルやナショナルブランドのABC-MART限定商品など付加価値の高い商品を多数展開。スポーツアパレルの販売強化により、シューズ以外の商品売上げも大幅な増加となった。
海外の売上高は前期比4.5%減の1113億7800万円、セグメント利益は前期比25.8%減の70億3100万円となった。
昨年10月に、東南アジア2か国目のフィリピン共和国に進出。同国に2店舗、韓国24店舗、台湾5店舗、フィリピン2店舗、計31店舗の新規出店を行った。期末店舗数(2025年12月31日現在)は、韓国320店舗、台湾64店舗、米国7店舗、ベトナム5店舗、フィリピン2店舗、計398店舗(閉店 韓国30店舗、台湾2店舗、米国1店舗)。
韓国が政治の混乱により上半期の国内需要は減少したが、インバウンドが前年に比べ2倍近く増加し下半期からは国内需要も回復基調で推移。韓国の売上高は前期比4.5%減の695億400万円となった。米国は関税政策の影響等により、売上高は前期比7.3%減の290億2900万円となった。台湾は、「ABC-MART」や「GRAND STAGE」の知名度を生かした商品戦略が奏功しており、売上高は前期比1.1%増の120億円となった。
なお、2027年2月期は、売上高4008億円(5.9%増)、営業利益656億円(3.7%増)、経常利益674億円(0.4%増)、当期純利益は464億円(0.1%増)を見込む。
