関西スーパー厳しい3月期決算と新役員人事

㈱関西スーパーマーケットの2013年3月期決算。
4月25日発表されたが、厳しい数値となった。

連結業績は、
売上高1183億3600万円、前年同期比▲0.5%、
営業利益16億5300万円、▲20.3%、
経常利益19億4500万円▲20.4%、
純利益9億5200万円▲14.3%。

ただし、関西スーパー単体では、
売上高1153億3000万円、▲0.5、
営業利益12億1000万円、▲27.1%、
経常利17億9900万円▲11.3%ながら、
純利益は9億7500万円、12.7%とプラスた。

同社は、長期ビジョン「2020年、店舗数100店舗・年商2000億円」達成に向けて、
3つのスローガンを掲げて施策を打ってきた。

1つは、競争に打ち勝つ社内体制強化による
「強い関西スーパーマーケットの実現」。

2つ目は、「地域になくてはならない店の実現」。
ここが関西スーパーマーケットらしいが、
「普段の商い」に徹することに注力。
そのうえで、「木金市」(木曜・金曜のチラシ販促)では、
98円均一以下の低価格商品の品揃え強化、
漁港直送市や近郷農家直送市など、
安定的な商品仕入れ体制を目指している。

3つ目は、「ローコストオペレーションの実現」。
営業時間外集中補充体制や自動発注システムといった
店内作業の効率化を推進してきた。

期中の新店は、昨年5月に牧野店(大阪府平野市)、
今年3月にベルファ都島店(大阪市都島区)の2店。

スクラップビルド、改装、営業時間延長などを進め、
既存店の強化を図ってきた。

しかし築いてきたドミナントエリアに、
競合スーパーマーケットをはじめ、
大型ショッピングセンター、ディスカウントストアが進出。
競争はますます厳しくなった。

そして今日26日に発表された、
本年6月20日付の組織改編と人事。
経営課題にタイムリーに対応し業務効率の向上を図るため、
商品本部、店舗運営本部を統合し、営業本部を新設する。

その営業本部長に常務取締役として
福谷耕治さん(現取締役店舗運営本部長)を、
取締役開発本部長に柄谷康夫さん(取締役商品本部長)を配する。

強い関西スーパーマーケットの実現は
井上保社長を支えるこの2人の双肩にかかる。

<本誌編集部>

「ちなみに福谷、柄谷両君は、
コーネル・ジャパン1期生、2期生で、
私の愛弟子です。
頑張ってほしい」
(結城義晴談)

 

 

 

 

 

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