伊藤園4000億突破、タリーズ・北米親孝行

6月4日、㈱伊藤園の2013年4月期決算が発表された。

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発表会見をする本庄大介代表取締役社長(東京プリンスホテルにて)

2013年4月期の連結売上高は4039億5700万円で、
前期比9.4%増となった。
「売上げ4000億円」は中長期計画の目標であったが、
一年前倒しで達成された。

営業利益は202億5000万円の7.1%増。
純利益は112億4400万円で21.6%増。
大幅な増収増益で一年を締めくくった。

主な要因の一つは昨年夏の猛暑。
主力のお茶商品や炭酸が好調だった。
さらにテレビで取り上げられてから話題となった、
トマトを使った野菜飲料の売上げが大幅に伸長した。

震災の反動も要因の一つとして考えられる。
2011年は震災直後、ペットボトルのキャップが不足し、
春夏向けの新商品が販売できない状況にあった。
したがって、2012年は新商品は例年の倍の種類が発売された。

さらに、子会社ががんばった。
「ITOEN North AmericaやTULLY’Sが
親孝行をしてくれた」

と本庄社長は表現した。

ITOEN North Americaの売上高は昨対18.5%増、
営業利益は19.5%増。
主力のTEA’S TEAはやや低調ではあったが、
アメリカの健康志向が一大トレンドとなっていることから、
緑茶に注目が集まっている。

タリーズコーヒーは売上高16.7%増、
営業利益はなんと33.5%増
4月末で513店舗を展開。
記念すべき500店舗目は、
4月に開館した歌舞伎座の地下2階。
2014年度には550店舗ほどになる勢い。
また、タリーズブランドのボトル缶コーヒーもよく売れている。

なお、飲料市場全体としては、
総売上高3兆6375億円で昨対0.9%増となった。
これは2007年の3兆7156億円に次ぐ、高水準。
今後の飲料の市場拡大が見込まれる。

検索キーワード: 伊藤園 決算 2012年度 飲料 市場

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