魚力news|アニキサス報道などで第1Qは既存店4%減/営業利益17%減
鮮魚の小売事業、卸売事業及び飲食事業を営む㈱魚力(東京都立川市、山田雅之)の2018年度の第1四半期の決算が発表された。
グループ全体の4月~6月の売上高は、65億3400万円(前年同期比0.2%減)、営業利益は1億6000万円(16.9%減)、経常利益は1億7100万円(4.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億2800万円(11.9%増)と減収だった。売上高対比営業利益率は2.45%、経常利益率は2.62%だ。
小売り事業では、地元漁港と連携した「産地直送フェア」などのイベントにより、販売促進を図った。しかし、旬の生魚が不漁であったことやアニサキス食中毒に関する報道が繰り返されたことの影響で、既存店の売上高は対前年同期比4.0%の減少に終わった。新店2店を合わせた売上高は60億0700万円(0.6%減)、営業利益は1億9100万円(11.3%減)と、小売り事業は厳しい結果となった。
飲食事業の売上高は1億8600万円(6.3%増)、営業利益は前年同期比91.0%減。
また卸売事業の売上高は3億2300万円(4.7%増)、営業損失は100万円(前年同期は営業利益400万円)だった。
魚力の苦戦の背景には、国内での魚離れの進行、多くの大衆魚の不漁、海外における魚食の拡がりによる仕入価格の上昇など、深刻な問題が横たわっている。
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