アサヒグループnews|上半期は酒・飲料堅調で売上2割/営業利益34%増
アサヒグループホールディングス(株)(東京都墨田区、小路明善社長)の2017年12月度の上半期決算が発表された。
売上収益は9373億7500万円(前年同期比20.4%増)、事業利益は745億3300万円(36.6%増)、営業利益は707億3500万円(34.0%増)となり、当期利益は433億0300万円(40.8%増)と、大幅な増収増益となった。
なお、事業利益とは、売上収益から売上原価並びに販売費及び一般管理費を控除した、恒常的な事業の業績を測るアサヒグループ独自の利益指標である。
売上収益に対する営業利益率は7.5%。
各事業別の数値を見ていく。
[酒類事業]
酒類事業の売上収益は、ビール類の販売数量は減少したが、ビール類以外の酒類とアルコールテイスト清涼飲料の売上げがそれぞれ前年を上回ったことにより、前年同期比0.2%増の4446億9400万円となった。事業利益については、2.2%増の472億2900万円、営業利益は2.2%増の446億6800万円。
ビール類は、「アサヒスーパードライ」が発売30周年を迎えたことで、記念の特別限定醸造商品を発売するなど、ブランド価値の向上を図った。新ジャンル「クリアアサヒ」はブランド資産を活用した新製品や期間限定商品を発売している。
ビール類以外の酒類については、「アサヒもぎたて」や「ブラックニッカ」など、主力ブランドの育成と強化に努めた。
[飲料事業]
飲料事業の売上収益は、炭酸飲料や乳性飲料などの販売数量が前年実績を上回ったことなどにより、前年同期比5.3%増の1782億8400万円となった。事業利益については、品種・容器構成比の操業度向上などの製造原価低減の取り組みによって、35.0%増の165億9100万円、営業利益は42.6%増の148億7000万円。
主力の「三ツ矢」「十六茶」「ワンダ」「おいしい水」ブランドでは、リニューアルや新商品でブランドの活性化に取り組んだ。
[食品事業]
食品事業の売上収益は、主力ブランドを中心に好調に推移し、前年同期比3.9%増の551億9600万円となった 事業利益は、広告販促費の効率化や製造原価の低減などにより、25.8 %増の60億5200万円、営業利益は4.4%減の56億4600万円。
「強みへの集中」の推進と事業統合によるシナジーの創出に加えて、顧客視点でのブランド力の強化・育成などにより、持続的成長に向けた事業基盤の構築に取り組んだ。
[国際事業]
国際事業では、欧州事業の統合をはじめとした事業基盤の構築に取り組んだ。
売上収益は、オセアニア事業が好調に推移したほか、欧州事業の業績の上乗せもあり、 前年同期比133.2%増の2560億6300万円となった。事業利益は、中東欧ビール事業の買収に伴う取得関連費用などが発生したが、欧州事業の業績の上乗せにより、273.3%増の205億7300万円、営業利益は631.7%増の153億5600万円だった。
[その他事業]
売上収益は、前年同期比5.2%増の512億0100万円。
事業売上高の47.4%を占める酒類事業と、19.0%の飲料事業の両輪がともに堅調だったことが大きい。
検索ワード:アサヒグループ アサヒビール 決算 2017年12月 第2四半期