イオンnews|7月は九州以外の総合スーパー好調・食品スーパーは苦戦
イオン(株)(千葉市美浜区、岡田元也社長)の2017年7月度の営業概況が発表された。
総合スーパーのイオンリテール(株)(千葉県千葉市、岡崎双一社長)は既存店売上高が100.1%、全店で101.2%とプラスとなった。
イオン北海道(株)(札幌市、星野三郎社長)は既存店売上高が102.8%、全店で103.0%と健闘。
イオン九州(株)(福岡県福岡市、柴田祐司社長)は既存店売上高が98.1%、全店で97.7%と前年同月を下回った。九州北部豪雨の影響である。
総合スーパーの7月の売上高は3社で明暗を分けた。イオン九州は4カ月連続のマイナスとなったが、イオンリテールの好調は心強い。
スーパーマーケット業態のマックスバリュも地域別に差異が表れている。
マックスバリュ北海道(株)(北海道札幌市中央区、出戸信成社長)は既存店売上高が前年比102.2%、全店で101.0%。
マックスバリュ東北(株)(秋田県秋田市、佐々木智佳子社長)は既存店が99.6%、全店で100.2%。
マックスバリュ東海(株)(静岡県鵔東郡、神尾啓治社長)は既存店が98.2%、全店で100.0%。
マックスバリュ中部(株)(愛知県名古屋市、鈴木芳知社長)は既存店が97.9%、全店で100.0%。
全国のモデルで中核企業と位置付けられているマックスバリュ西日本(株)(広島県広島市、加栗章男社長)は既存店売上高が98.2%、全店で99.0%。
マックスバリュ九州(株)(福岡県福岡市、佐々木勉社長)は既存店売上高が98.5%、全店で102.8%であった。
マルエツ(株)、カスミ(株)およびマックスバリュ関東(株)が経営統合したユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)は既存店売上高が99.7%、全店で101.2%であった。
スーパーマーケットは、既存店・全店ともに前年クリアは北海道のみ、全店がプラスで既存店マイナスの企業は東北、東海、中部、九州、ユナイテッドの4社、既存店・全店ともにマイナスは西日本となった。
コンビニエンスストアのミニストップ(株)(千葉県千葉市、藤本明裕社長)は既存店売上高が101.8%、全店で102.5%と、健闘した。
ドラッグストアのウエルシアホールディングス(株)(千葉県千葉市、水野秀晴社長)は既存店売上高が107.7%、全店で112.2%で、イオングループの稼ぎ頭となっている。
衣料品専門店の(株)コックス(東京都中央区、吉竹英典社長)は既存店売上高が96.2%、全店で97.4%。
靴専門店の(株)ジーフット(東京都中央区、堀江泰文社長)は既存店売上高が93.4%、全店で94.3%であった。
専門店は厳しい。
イオングループの大型ショッピングセンターにおける児童遊戯施設を運営する(株)イオンファンタジー(千葉県千葉市、片岡尚社長)は既存店売上高が107.6%、全店で107.1%と、好調を堅持している。
7月度の曜日回りは前年と変わらず、お客さま感謝デーも7月20日(木)と7月30日(日)で、昨年とほぼ変わらなかった。
総合スーパーや食品スーパーマーケットといった中核業態、専門店業態は苦戦が続いているが、コンビニ、ドラッグストア、アミューズメントは好調。日本の小売業の全体像が反映されたイオンの7月の業態別営業概況である。
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