マックスバリュnews|第2Qは東海増収増益/東北・西日本・九州減収減益の明暗
イオングループのスーパーマーケット「マックスバリュ」各社(北海道、東北、東海、中部、西日本、九州)の第2四半期決算が出揃った。マックスバリュ関東は、ユナイテッド・スーパーマーケットホールディングスに属している。その成績は、今日5日のユナイテッドnewsで報じた。
6社の業績を北から見ていく。
マックスバリュ北海道(株)は、営業収益623億4200万円(前年同四半期比1.3%増)、営業利益1億4100万円(▲39.1%)、経常利益1億5200万円(▲35.2%)。四半期純損失は2億2400万(前年同四半期は四半期純損失2億2400万円)だが、これは不採算店舗の閉鎖によるもの。ただし増収ながら、利益面では厳しい。明るい材料は既存店が前年同四半期比2.6%増で、6年11カ月にわたって前年同月を上回っていること。
上半期は札幌市に「マックスバリュ北40条店」1店を新規出店した。また、小樽市の「マックスバリュ手宮店」、釧路市の「ザ・ビッグ文苑店」など8店舗で大型改装を実施した。
マックスバリュ東北(株)は、営業収益539億6900万円(前年同期比▲1.7%)、営業利益6億3100万円(▲20.6%)、経常利益6億4300万円(▲20.1%)、純利益は1億9300万円(▲66.9%)。3月に秋田市に「マックスバリュ新屋関町店」を開設した。収益性の改善に向け、品揃えの見直しや単品管理による売価変更ロスの改善に取り組んでいる。東北は天候不順と台風被害が収益に影響した。
マックスバリュ東海(株)は、営業収益1127億6700万円(0.5%増)、営業利益22億4800万円(0.2%増)、経常利益22億6000万円(3.5%増)、純利益13億9700万円(15.1%増)と増収増益。「ヘルス&ウェルネス」商品の拡充やキャンペーン政策が好調だった。4月に小型業態の「マックスバリュ エクスプレス河津店」(静岡県賀茂郡)を、6月に「ザ・ビッグ相模原二本松店」(神奈川県相模原市)を、7月に「マックスバリュ御殿場萩原店」(静岡県御殿場市)を新設した。また改装は11店舗で実施した。国内店舗数は、145店(うち、ザ・ビッグ34店、MV8店)。
マックスバリュ中部(株)は営業収益890億2900万円(±0.0%)。営業利益は12億6700万円(▲37.8%)、経常利益13億3600万円(▲34.5%減)、純利益8億3000万円(▲21.2%)と、厳しい。「創業70周年記念セール」や「WAONポイントカード」や SNS を活用した販売促進企画を実施し、生鮮と惣菜の強化に取り組んだが、増収とまでには至らなかった。新規出店は3月の「マックスバリュ志段味店」(名古屋市守山区)、7月の「マックスバリュ扶桑店」(愛知県丹羽郡)、「マックスバリュ エクスプレス白原店」(名古屋市天白区)の3店。
マックスバリュ西日本(株)は営業収益1383億9800万円(▲0.9%)、営業利益20億9700万円(▲27.0%)、経常利益22億3600万円(▲25.1%)、純利益13億5600万円(▲14.7%)と減収減益。販管費が社会保険料の増加、広告宣伝費の増加、猛暑による水道光熱費の増加で330億7200万円(2.1%増)と拡大し、利益面を圧迫した。6月に、兵庫県加東市のマックスバリュ東条店を近隣に増床移転オープンした。一方で7月には山口県周南市のマックスバリュ夜市店を収益回復を見込めず閉店した。既存店リニューアルは、6月にマックスバリュ太子南店(兵庫県揖保郡)、7月にマックスバリュイオンタウン姫路店(兵庫県姫路市)など、小規模な売場変更も含め20店舗で実施した。今期は創業35周年。「35周年記念商品」を新たに15品目投下している。
マックスバリュ九州(株)は、売上高873億2700万円、営業利益5億9500万円、経常利益6億0400万円、四半期純利益3億8200万円。昨年の熊本地震の影響が継続している。第1四半期には新たに都市型店舗フォーマットの開発・実験として「COCOSA B1店」(熊本市中央区)を開設した。この新フォーマットは、大人の女性をターゲットにしたフードやヘルス&ウェルネスの提供をコンセプトとしている。ほかにマックスバリュ長与中央店(長崎県西彼杵郡長与町)を新設した。既存店リニューアルは5店舗で実施している。
マックスバリュ事業各社の第2四半期は、減収減益組が東北、西日本、そして九州。増収増益だったのは東海だけという結果となった。マックスバリュ九州は前期の熊本震災、さらに度重なった台風被害と、厳しい商環境だった。
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