ニトリnews|第3Qは売上高4227億円・12%増の大幅増収増益
(株)ニトリホールディングス(札幌市北区、白井俊之社長)が2018年2月期の第3四半期決算を発表した。期間は2017年2月21日~2017年11月20日。
売上高4227億1200万円(前年同期比11.5%増)、営業利益704憶2500万円(0.3%増)、経常利益715億円(0.5%増)、四半期純利益512億4500万円(7.7%増)と大幅増収・増益であった。
売上高対比営業利益率は16.7%、同経常利益率16.9%。
積極的な新規出店と計画的な改装にかかる一時的なコストの発生や、人件費及び賃借料の増加から販管費率が上昇した。しかし寝具・寝装具を中心とした季節商品やソファ、ベッドルーム家具が売上げをけん引した。SNSの発信をはじめ、デジタルコミュニケーションの推進も売上増加に寄与している。
主力の家具・インテリア用品の売上高は4127億7300万円で、11.2%の増収。
ニトリホールディングスの高収益性を支えるのは、バーティカルマーチャンダイジングだ。原材料の集約化による原価低減と品質向上でプライベートブランドを展開する。今期は、低価格ブランド「DAY Value」、クオリティ・ブランド「& Style(アンドスタイル)」を投入。とくに「& Style」は新しい客層を開拓した。
秋冬の商品企画ではコーディネート提案に注力して、自然に囲まれたコテージを連想させるような「Winter Holiday」シリーズ、都会のおしゃれなカフェを連想させるスタイリッシュな「Weekend Trip」シリーズは好調に推移している。
物流面では、人材不足のなか、Eコマースの物流需要に対応するために、西日本通販発送センターで無人搬送ロボット「Butler(バトラー)」の稼働を開始した。これはAI(人工知能)が入出庫情報を分析して商品保管用の棚を作業者の手元まで自動搬送する仕組みだ。大阪DCでは専用の作業台が上下昇降・左右首振りすることによりコンテナ内の商品積み下ろし作業負荷を軽減するデバンニングアシストマシーンを導入している。
国内展開は百貨店への出店をはじめとして積極的なドミナント化を進める。第3四半期までに37店舗の出店、6店舗の閉店を行い、店舗数は459店舗となった。海外出店は、台湾、中国、アメリカにおいて50店舗で、国内・海外合わせると509店舗体制となる。
海外市場のなかでも注力する中国事業では、新たに華北エリアに出店した。また実店舗の出店地域に限定して家具のネット販売を本格化させている。今後中国での出店加速と事業拡大に備え、貿易輸出入ライセンスを取得した。これにより直輸入体制が整い、輸入コストの削減につながっている。また華北・華南地区での物流センターの開設も順次進められている。
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