サツドラnews|第3Q 売上高589億円・営業利益率&経常利益率0.9%
サツドラホールディングス(株)(北海道札幌市、富山浩樹社長)が2018年5月期の第3四半期の決算を発表した。
同社は2016年8月16日に単独株式移転により(株)サッポロドラッグストアーの完全親会社として設立された。前期は完全子会社となった(株)サッポロドラッグストアーの四半期連結財務諸表を引き継いで作成されている。今期は、対象期間が異なるため、前年との比較はしていない。
売上高は588億5900万円、営業利益5億3000万円、経常利益5億3800万円、四半期純利益2億1200万円となった。
営業利益率、経常利益率ともに0.9%と低い。ドラッグストア業界は全体として高収益、好調を維持しているが、同社は先行投資として様々なビジネスに挑戦している。それがこの低収益に反映されている。
サツドラホールディングスは「健康で明るい社会の実現に貢献する」を経営理念に掲げ、中期経営計画では3つの柱を立てている。
第1は強固なリージョナル・チェーンストアづくり。積極出店戦略によるドミナント化の深耕と店舗標準化による効率性の追求を目指している。
今期は、ドラッグストアの新店が13店、閉店は3店。2018年2月15日現在、道内にドラッグストア169店舗、調剤10店舗を運営している。
第2はリージョナル・プラットフォームづくりだ。北海道共通ポイントカード「EZOCAを発行運営しているが、今期、道内でホームセンターをチェーン展開するジョイフルエーケーが加わった。また「WeChat Pay」に道内で大型リゾート施設を複数運営する加森観光が加わっている。
第3にアジアン・グローバルへの発信であるが、北海道ブランドと「サツドラ」ブランドとを発信し、インバウンド需要とアウトバウンド需要とを積極的に取り込む施策を打つ。インバウンドフォーマットを新たに1店出店し、2018年2月15日現在、道内外に22店を運営している。また、インバウンド専門のマーケティング会社「VISIT MARKTING(株)」を設立している。