U.S.M.Hnews|11/30付でいなげやと経営統合/関東SM1兆円構想に前進
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株) (東京都千代田区、藤田元宏社長、U.S.M.H)と(株)いなげや(東京都立川市、本杉吉員社長)は4月18日(木)、U.S.M.Hを株式交換完全親会社、いなげやを株式交換完全子会社とする株式交換契約を締結した。
また、U.S.M.Hおよび(株)マルエツ、(株)カスミ、マックスバリュ関東(株)のU.S.M.Hグループ会社、いなげや、イオン(株)は、U.S.M.Hによるいなげやの経営統合に関する経営統合契約を締結した 。
イオン、いなげや、U.S.M.Hは2023 年4月25 日付けで「関東における1兆円のSM構想」実現のための経営統合に向けた基本合意書を締結していた。
その後、2023年10月、イオンはいなげやに対する公開買付けを実施し、2023年11月30 日時点でいなげやの株式を51.0%保有していた。
なお、いなげやは4月18日、株式交換契約の実行前にいなげやのドラッグストア子会社(株)を、ウエルシアHDに株式譲渡することを合意している。
株式交換契約は、U.S.M.H、いなげやそれぞれの定時株主総会で承認を得て実行される。いなげや株式の最終売買日は2024年11月27日、11月28日にいなげやは上場廃止となる。株式交換の効力発生日は11月30日の予定。
今回の株式交換によって得られる両社のシナジー効果として、以下を挙げている。
(ⅰ)PB商品であるトップバリュ等の導入拡大による売上げ、粗利の向上
(ⅱ)商品の共同調達(NB商品、地域商品、輸入商品)によるコスト削減
(ⅲ)相互の食品スーパーマーケットの活性化に向けた取り組みの推進、地域の客層に合わせた店舗展開等
(ⅳ)物流センター、プロセスセンター等の機能整理と活用によるコスト削減
(ⅴ)資材、什器、備品等の共同調達、バックオフィス業務統合によるコスト削減
(ⅵ)クレジットカード、電子マネー、ポイントカードの共同利用に向けた取り組み
(ⅶ)ネットビジネスの共同研究、共同開発等、eコマースへの取り組み
(ⅷ)イオングループの教育制度の活用、人材交流
(ⅸ)会員情報、POS情報を組み合わせた分析サービスの提供
(ⅹ)システムの共有化によるコスト削減、DX促進